ドイツのバイエル社が開発して日本では佐藤製薬が販売する、伝統のあるバイエルアスピリン。
今は他に様々な同じような薬が販売されているので、どちらかというと店頭に行っても棚の隅に追いやられていたり、知名度が低かったりする薬です。
そこで今回は、そんなバイエルアスピリンの効果や気になる副作用について詳しく説明していきます。
バイエルアスピリンはどんな薬?
バイエルアスピリンは、100年もの歴史があるアスピリンという主成分のみが含まれている解熱鎮痛剤です。
アスピリンは名前の感じから、どちらかというと発疹などのアレルギーを起こしやすい「ピリン系」だと勘違いされがちです。
しかし、実際は安全性の高い「非ピリン系」なのです。
なんとこのアスピリン、戦争前から使われていた鎮痛成分なんです!
もっとも、戦時中は敵国(ドイツ)の薬だからと販売中止となっていたんですけどね。
バイエルアスピリンはそれだけ歴史ある薬ということなのですが、やはり昔ながらの薬というだけあって、錠剤がデカイ!
飲むのが苦手な人はちょっと苦しいかもしれませんが、1回1錠で良いのでとても楽ですよ。
そして何より値段が安いんです!他の解熱鎮痛剤と比べてもかなり安いので、手軽に飲むことができますね。
バイエルアスピリンはどんな症状に効果がある?
バイエルアスピリンは飲んだら素早く胃で溶けて腸で吸収されていきますので、辛い頭痛や熱を下げる効果が早く出るという特徴があります。
アスピリンは痛みの原因となっている物質を抑えてくれるので、医療用としても使われているくらいなのです。
抗炎症作用もあるため、歯痛や筋肉痛などにも効果があります。
日常生活で感じることのある幅広い痛みを取ってくれる、痛み止めの元祖といってもいいくらいですね。
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バイエルアスピリンの副作用にはどんなものがある?
バイエルアスピリンの副作用として一番多いのは胃腸の不快感ですが、同じ系統の薬と比べても出現率に大した差はないので、特別副作用が起こりやすいということはないです。
しかし、中には重大な副作用もあってその代表的なものが「アスピリン喘息」と言われる症状です。
これは大人になってから突然起こることが多いのですが、ヒューヒューという呼吸音とともに息が苦しくなり、鼻水や鼻詰まりといった症状が起こります。
バイエルアスピリンを飲んで1時間以内に起こることが多いので、もしこのような症状が出た場合は早急に医師の診察を受けましょう。
バイエルアスピリンを飲む際に気をつけることは?
バイエルアスピリンを飲むときに注意したいことを、4つご紹介します。
・妊娠中や授乳中は避ける
妊娠中や授乳中の安易なバイエルアスピリンの服用は、赤ちゃんに悪影響を与える場合があります。
特に臨月では胎児毒性が高まり、重大な障害を残す恐れがあります。
・他の薬との飲み合わせ
同じ系統の解熱鎮痛剤や風邪薬などと一緒に飲むと、副作用が出現しやすくなってしまいます。
バイエルアスピリンを飲む際は、こうした他の薬との飲み合わせにも注意しましょう。
・長期連用しない
解熱鎮痛剤というのは、痛みという苦痛を取り除いてくれることから非常に依存性が高い薬です。
でも長期連用することで副作用が起こりやすくなりますし、効き目が悪くなります。
3日程度バイエルアスピリンを飲んでも効かない場合は、医師の診察を受けるのが一番です。
まとめ
歴史がありつつも、最近の解熱鎮痛剤フィーバーに押され気味で知名度はそれほど高くないバイエルアスピリンについて説明してきましたが、いかがでしたか?
バイエルアスピリンは名前の印象とは違って「非ピリン系」の比較的安全な解熱鎮痛剤なのです。
錠剤は昔ながらといった感じでデカくて飲みにくいですが、値段も安いので常備薬としては活用できるのではないでしょうか。
眠くなる成分なども入っていないので、仕事中などに飲むのにも最適です。
痛みを取って、元気に毎日を過ごしていきましょう!
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