血液検査と言えば、当然ながら静脈に針を刺すわけですが、皆さんは平気ですか?
大人だから泣く人もいないと思いますが、個人差はあるにしても痛みは感じますよね。
これが子供の場合なら、大泣きされることは普通であり、中には騒いで暴れる子供さんもいたりする為、お母さんとしては、子供を病院に連れてくることは一苦労な事だと思います。
また、30年前までは少なかった伝染性軟属腫、通称水イボと呼ばれるものですが、最近では増加傾向にあり小児科でもピンセットで取る処置をするところもあるようです。
しかし、局所麻酔を使っての処置である為、痛みはそれほど感じなくて済むようです!
今回は、そんな痛みを伴う部位の処置に対して局所麻酔が出来ると言うペンレステープの解説をしたいと思います。
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どんな薬?
ペンレステープは、リドカインを有効成分としており、即効性のある強力な貼付用局所麻酔薬です。
皮膚浸透性が高い上に使用方法が簡単である為、静脈内の注射や皮膚に麻酔をかけて痛みなく治療が出来ることから小児科などでも局所麻酔薬として広く使われているようです!
期待できる効果は?
ペンレステープは表面麻酔薬で医療処置に伴う痛みを抑えるもので、その主な効果は以下のようなものです。
・静脈留置針穿刺時の疼痛を緩和する
・伝染性軟属腫(水イボ)摘除時の疼痛を緩和する
・皮膚レーザー照射療法時の疼痛を緩和する
これらに効果的であり、特に小さな子供さんの水イボの治療などには、局所麻酔テープが保険診療内で使用することができ、処置時の痛みや恐怖心を軽減することも出来るため、お母さんとしても嬉しい事ですよね。
ただし貼り方が悪いと有効率も低下してしまうので使い方や貼り方には気を付ける必要があります。
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使い方・貼り方は?
用法や用量は症状によって異なるため医師の指示を守る事が大切です。
主な用法としてまとめると以下のようになります。
・静脈留置針穿刺に使う場合→予定部位に約30分間貼付する
・伝染性軟属腫(水イボ)摘除に使う場合→通常、小児にはペンレステープを1回2枚までとし、予定部位に約1時間貼付する。
・皮膚レーザー照射療法に使う場合→通常、成人にはペンレステープ1回6枚までとし、予定部位に約1時間貼付する。
また、小児に使用する場合は、下記のように使用します!
・3歳以下・・・2枚まで
・4~5歳・・・3枚まで
・6~7歳・・・4枚まで
・8~9歳・・・5枚まで
・10歳以上・・・6枚まで
更に、伝染性軟属腫の疼痛の緩和に使用する場合は、患部の大きさに応じた適切な大きさにカットして必要最小限にとどめる事で、より安全に使用できるようです!
ペンレステープの張り方を動画でわかりやすく解説↓
副作用はある?
ペンレステープの副作用はほとんどないと言われていますが、稀に強いアレルギー症状やショック症状などのポルフィリン症の副作用が現れる事もある為、注意が必要です!
主な副作用としては以下の物が有ります。
・ショック、アナフィラキシー
・気分が悪い、冷や汗、顔面蒼白、手足のしびれ、蕁麻疹、全身発赤、顔や喉のはれ
・めまい、血圧低下、目の前が暗くなり意識が薄くなる
・中毒症状、眠気、震え、けいれん
・色素沈着、皮膚剥離
などの副作用が現れた場合は、医師に相談することが必要です。
その他には、吐き気、気管内挿管後の咽頭痛、嗄声、テープ使用部位の発赤、痒み、かぶれなど等があります。
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貼る際に気をつけることは?
ペンレステープの成分であるリドカイン、又はアミド型局所麻酔薬に対し過敏症の既往歴のある患者さんは使用しない事が大切です!
局所麻酔剤の血中濃度の上昇に伴い中枢神経、又は心血管系の徴候・症状として中毒が現れ、その主な症状は以下のようなものになります。
・不安、興奮、多弁、口周辺の知覚麻痺
・舌の麻痺、ふらつき、聴覚過敏
・耳鳴り、視覚障害
これらの症状に注意が必要です!
まとめ
治療する際の痛みが軽減される事は、患者さん側にすればこんな嬉しい事は無いですが、
ペンレステープを使用する際、一度アレルギー症状を起こしたことがある人は、ショック症状を起こしやすい為、使用することは控えた方が安全と言えそうです!
どんな薬も100%、安全だとは言いきれない為、自己判断だけで使用することは避け、十分注意して医師の指示を守る事がたいせつだと言えそうです。
以上、ペンレステープの効果や使い方・貼り方についての解説でした。
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