寝ている ピクピク 動く

朝起きた時に、スッキリと目覚めた爽快感が無かったり、昼間のだるさや、眠たい感じはどうしてなのでしょうか?

単純に眠られなかった、睡眠時間が短かった、睡眠が浅かった、、、かな?の程度で放置していませんか。


さらに、睡眠中の突然起こったピクピクとした動きを覚えていますか?

睡眠中には様々な事が、知らない内に起っているようです。



考えられる原因は?何かの病気?

寝ている時に、突然無意識に体がピクピク動いてしまう状態をジャーキングと言い、これは、筋肉が勝手に収縮を起こして動いてしまう、ミオクローヌスという無隋意運動の一つとされています。


寝ている時の身体の機能は、脳や身体全体の疲労を改善する為に低下傾向にありますが、筋肉も同様に緩んだ柔らかい状態になっています。

ところが、何らかの瞬間に収縮していた筋肉が解れ、まさにその瞬間が、痙攣を発したようにピクピクと意思とはまったく関係なく動いてしまい、睡眠中から目が覚めてしまいます。


このミオクローヌスは、健康な方でも睡眠が浅かったりすると、筋肉群の一部分だけの部分発症もあれば、広範囲筋肉群で、同時に発症する事があるそうです。

しかし、肝心腎不全や、てんかん痙攣発作ヤコブ症脳挫傷等の頭部損傷鉄欠乏性貧血症の既往症をお持ちの方に、生じる可能性が高いと言われています。


副作用として、抗ヒスタミン剤・抗欝薬・ビスマスやオピオイド系の麻薬などを長期間、高容量服薬した後に悪影響として生じると言われています。

また、ご自分では健康と思われている方でも、睡眠時に頻繁にピクピクとした動きが続くようでしたら、周期性四肢運動障害と言う睡眠障害を誘発する病気が考えられます。


更に、疲労が蓄積されストレスが多く精神面が不安定な時や、夢で高い場所から落ちる場面を見た場合や、睡眠中ではありませんが、電車内で立ったまま寝てしまう場合や、無理な姿勢で居眠りをした時、そして稀で怖い話で防ぎようも無いのですが、物を取ろうとした瞬間や、足を一歩踏み出した時にもミオクローヌス現象は起こると言われています。



対策としてはどうしたらよい?

ピクピクとした動きは数秒で収まるはずですので、急に体勢を変えず徐々にゆっくりと楽な姿勢に移動(抱き枕や、毛布を重ね合わせて背中や足元を高くする)し、深呼吸を数回し脈拍を安定させてください。


また、心地よい眠りをもたらすアロマの使用で、自律神経の働きを整えたり、リラックス効果に期待がもてますので、睡眠時の安眠の手助けになると思います。


更に、入浴が可能でしたら半身浴を40℃ぐらいの温度で15分、または首筋にシャワーを浴びて副交感神経の働きを活発にして下さい。

それにより身体全体がリラックスし安眠へと導いてくれます。



日常で気をつけることは?

睡眠時の事なので、睡眠時無呼吸症候群も考えられますが、突然ピクピク痙攣を発するのは原因不明の特発性てんかんの可能性や、多機能性内臓疾患、心労ストレス、過度に目を酷使した眼精疲労など発症しない様、気を付けなければいけない事が色々あります。


日常生活を振り返り、起床から就寝までの時間を自己評価として再チェック(ストレスや疲労度、栄養面の偏り、適切な運動量など)を行い、問題がある場合には何らかの改善策を講じなければなりません。


また、急激な体温の変化が起きないようにしたり、喫煙者の方はなるべくニコチンを減らす努力をされて、環境改善に目を向けて戴きたいと思います。

まとめ

常に規則正しい生活を過ごす事に心掛けるのが、大事かと思われます。

何かの歪が、睡眠時に襲ってくる訳ではありませんが、生活の様式バランスが崩れると大病を招きかねません。


睡眠は、深い眠りに就く事で疲労回復効果が持てるとされています。

睡眠中のピクピクした事で、浅い眠りが続くと当然不眠症やストレスが増して日常生活にも影響を及ぼします。


そして、ピクピクする程度ならばと、そのまま放置してしまいがちですが、睡眠の質は損なわれているのは間違いありません。

悩む前に一度、睡眠医療外来心療内科脳神経内科などの医療機関へ受診される事をお勧めいたします。


ピクピクした痙攣に関して気になる方はこちらの記事もおすすめです
頬がピクピク痙攣する原因と対策についての解説