いびきは一見熟睡しているいるように見えますが、実際には気道が塞がってしまい呼吸時における空気の通りが悪く、呼吸が抑制される為、不眠になってしまいます。
さらにいびきは家族や集団生活を共にする人に対し、迷惑をかけてしまいますが、自身の病気の元となります。
それは、高血圧や動脈硬化の生活習慣病の兆候で、高齢者は、不整脈や狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、臓器障害などの危険な因子を持っている場合もあります。
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いびきは病気?
いびきとは睡眠時の呼吸に伴う雑音ですが、いびきには2つの種類があると言われています。
ひとつは、単純性と言われ疲労・飲酒・風邪・アレルギー性の鼻ずまり等一時的なもの。
もう一つは睡眠時無呼吸を伴う放置しておくと悪化して様々な病気の合併症を誘発し、昼間の睡魔から運転中の事故や、歩行中の転倒と予想もつかない事になってしまうものがあります。
この睡眠時無呼吸症候群とは、言葉の通り睡眠時に呼吸が停止する状態や低呼吸が幾度も繰り返される病気です。
呼吸が止まる毎に脳が短時間覚醒してしまう為に、眠りが浅くなり起床時にスッキリとせず、活動中には眠気・疲労感・集中力の低下などの自覚症状があらわれます。
原因は、肥満による首周りに脂肪沈着・扁桃腺肥大・アデノイド・気道への舌の落ち込み・舌がもともと大きい・鼻が幾分曲がっているなどがあげられます。
また、顎の大小による骨格形成でも影響があると言われていますが、睡眠時に無呼吸を伴わないいびきの中にも、治療を必要とする病気があります。
例えば、鼻の真ん中の仕切が曲がっていたり、鼻の粘膜が慢性鼻炎で厚く腫れてたり、ポリープ状になってたり、扁桃腺炎やアデノイド肥大などです。
これは明らかに耳鼻咽喉科の領域ですので、標榜している医師の受診をお勧め致します。
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いびきを治す薬はあるの
鼻づまりがある場合は、血管収縮剤の入った点鼻薬が処方されると思いますので、呼吸は一時的には楽になると思います。
この点鼻薬でいびきが改善した場合には、単純に鼻づまりが原因なので後日レーザーメスによる簡単な手術でほぼ解消します。
また、鼻の形成状で構造異常がある場合には手術を行うのが一般的とされています。鼻つまりがない場合や、鼻づまりを解消してもいびきが改善しない時は、睡眠時呼吸の検査をします。
病院での脳波の検査や、簡易生体検査でわりと簡単に検査結果が出ます。(医師の判断により、入院検査になる場合もあります)診断が下されると、即治療に入ります。
治療方法は、中等程度以上の方は、鼻に空気を送り込むCPAP(持続陽圧喚起)と言う療法が有効的とされています。
軽度の方にはマウスピース療法が勧められますので、歯科の医師とコンタクトを取りながら自分に合ったものを使用するのが良いかと思います。
いびきと枕の関係
皆さんは、案外まくらの効用に気がついていないのではないでしょうか。実は枕の高さを変えることにより、いびきの症状が軽くなることがあります。
そして、その逆もあるのです。
では、どのようなことに気をつければ、いびきの防止につながるのでしょうか。いびきのかきやすさは、枕の高さに関係があると言われています。
よく言われるのが、高い枕で寝るといびきをかきやすい、と言うことです。それは、気道が圧迫されて狭くなるからです。
まくらを使用する場合を思い出してください。確かに、くの字に気道が折れ曲がってしまい、そのせいで気道が狭くなってしまいますね。
では、低い枕だと良いのでしょうか。実は、そうとは限らないのです。
特に加齢の為に咽の筋肉がおとろえて、舌が気道に沈み込みやすくなっている場合です。
それではどのようにしたら良いのでしょうか。
家にはたくさんの枕があるわけではありませんので、普段使用している枕の下に、やや厚めのタオルを敷き、この状態で一晩寝てみてください。
お一人でお住まいの方は録音機を用意して寝られるとよいと思います。翌朝、確認してみてください。
これを繰り返す事によりご自分の枕の高さがわかるはずです。
また、医療機関でも、まくら外来を標榜しているところもありますので、お近くにあれば受診しておくのも宜しいかと思います。
まとめ
単にいびきといっても、老若男女、人それぞれの症状があります。
ただ共通している症状もあります。
しかし、場合によっては生死の問題になることもあります。
いびきが継続する時や、家族やどなたかにいびき音について言われたら、受診のサインと思い、ためわらずに医師の診断を受けられるのが良いと思います。
健康保険も適用されますので是非一度受診しせっかくの安眠を取り戻そうではありませんか。
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