当帰四逆加呉茱萸生姜湯 効果 副作用



当帰四逆加呉茱萸生姜湯は、元々胃腸が弱くて下痢・便秘の症状の繰り返しで、排便コントロールが上手く出来ない方や、体力が中程度以下で、血流が悪く貧血気味になり、手足・下肢の冷えで、しもやけや、アカギレ等の四肢障害、胃腸や皮膚の炎症時等に用いると、効き目があるとされる生薬エキス(煎じ薬)タイプの漢方薬です。


商品名の由来である“当帰”とは、血液に栄養となる成分を与え、血の循環を良くして滋養の改善を行うと言う意味や、胃酸過多を防ぎ、腸を潤し便通を良くすると言う意味があります。



“四逆”とは、4肢である手足の冷えを意味し、身体を暖める事により、胃腸や皮膚の炎症を抑制緩和すると言う意味があります。


“呉茱萸”とは、身体を暖め老廃物を体内に溜め込まないように排出し、胃腸を丈夫にすると言う意味があります。


“生姜湯”とは、一番馴染みがある言葉だと思いますが、身体を暖め体内の水の巡りを良くし、吐き気を伴う、湯鬱な症状を止めると言う意味があります。



以上の事から、当帰四逆加呉茱萸生姜湯は、血流や血液成分、身体水に主眼を置き、新陳代謝の良し悪しに関わる血管・神経・リンパ等の疾患症例に、効果・効能が期待できる漢方薬です。


当帰四逆加呉茱萸生姜湯は、免疫低下時の滋養強壮や、新陳代謝機能を活発化にする作用があるので、自律神経の乱れで生じるストレス障害、ホルモン分泌と関係がある倦怠感・月経痛と、神経内科分野でも、薬の効果に期待が持てます。


当帰四逆加呉茱萸生姜湯は、各社市販薬のみならず医療機関でも処方されており、約9種類の生薬が、身体を暖めて不快な症状を改善する事が特徴です。


当帰四逆加呉茱萸生姜湯の“湯”は、通常は各種生薬を混ぜ合わせ、水で煮出し煎じた液を指しますが、現在においては薬の製剤が進化し、漢方薬はエキス剤と呼ばれ、顆粒粉末状に濃縮されたものも“湯”として取扱われています。

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当帰四逆加呉茱萸生姜湯の主な効果・効能は?

当帰四逆加呉茱萸生姜湯は、各社から商品として販売されており、概ね成分は同じですが、生薬種の含有量が各社によって微量ですが違いがあるようです。


当帰四逆加呉茱萸生姜湯の生薬成分として、

停滞物を動かし、解熱・鎮痛・整腸作用(ケイヒ)

筋肉痙攣の緩和や血管機能促進作用(シャクヤク)

不要な水分を排出し水液循環機能代謝の改善(モクツウ)

血液循環や貧血改善(トウキ)

知覚過敏の鎮静緩和、補血剤(タイソウ)

身体を暖め、興奮作用(ゴシュユ)

血圧や脈を整え高血圧症改善(カンゾウ)

頭痛、歯痛、神経痛や感冒咽の炎症鎮痛緩和(サイシン)

新陳代謝を高め食欲不振改善(ショウキョウ)


などが含有されて、身体を暖めて、弱った胃腸などの消化器系機能回復を促進し、血液循環を活発にし、皮膚のトラブルの解消や、心身的なストレスを解消し、新陳代謝を向上させる効果があります。


そして身体の冷えは、末梢血管や自律神経に何らかの支障が起きて、血液やリンパの流れが悪くなり栄養素が行き渡らず、老廃物が滞る事などが原因で、四肢部位の冷えが生じてしまい、神経痛や頭痛、歯痛、眼痛などの症状に影響を及ぼしてします。


また、血液の循環の悪さは、内臓の冷えにも繋がって、胃腸消化機能減退で生じやすい下痢や便秘気味の体質や、腰痛・座骨神経痛といった脊髄管にまで影響を及ぼす事もあります。


更に、女性では生理痛、倦怠感、不妊症、乳房痛といった婦人科系に関してのホルモン分泌量に関する機能障害に影響を起こす可能性もあると言われています。


当帰四逆加呉茱萸生姜湯は、これらの様々な症状に、効果があると言われている漢方処方に基ずく医薬品です。

当帰四逆加呉茱萸生姜湯は便秘に効果が期待できる?

当帰四逆加呉茱萸生姜湯が効果を発揮する前提は、冷えが原因で消化器機能が低下して、血液・栄養代謝が円滑に行われなくなり、胃腸の動きが停滞し慢性的な便秘になっている時です。


当帰四逆加呉茱萸生姜湯には、整腸作用を促し身体を暖める成分が含有されていますので、個人差はありますが、腸の運動が活発化し、毒素となる便秘の解消に期待が持てそうです。

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当帰四逆加呉茱萸生姜湯は頭痛にも効果が期待できる?

当帰四逆加呉茱萸生姜湯の成分には、身体を暖めて頭痛を鎮静化し、血圧や脈を整える生薬が含有されていますので、寒さで冷えた感冒時の頭痛や、精神的な頭痛の症状にも効果が期待できます。

当帰四逆加呉茱萸生姜湯を使用する際の注意点は?

当帰四逆加呉茱萸生姜湯は漢方薬ですので、食前もしくは食間である空腹時に、水かお湯で分割して服薬を行って頂き、年齢や体重、症状により適宜増減してください。


当帰四逆加呉茱萸生姜湯は、漢方薬で即効性を望める薬ではありませんので、過剰なる服用や、飲み合せによっては効果を増してしまい、副作用の原因にもなりかねませんので、各社の商品説明書に記載されている用法・用量を守られて服薬して下さい。


特に、含有成分の甘草の作用は、カリウムを排出する事で血圧値を保持する働きがありますが、グリチルリチンとの飲み合せに注意が必要で、誤った飲み合せによりミオパシーや、低カリウム血症を生じ、偽アルドステロン症になる可能性があります。


循環器系に疾患をお持ちの方や、症状については、服薬開始時に医師や薬剤師にご相談されておくと安心です。


高齢者や妊娠中の方で、極度に生理的機能が低下している場合は無理に服薬せずに、医師や薬剤師と相談後、服薬治療上の有益性が認められる迄、服薬を避けた方が無難です。

当帰四逆加呉茱萸生姜湯には副作用がある?

当帰四逆加呉茱萸生姜湯を服薬された後に、次の症状が現われた場合は、副作用の可能性がありますので、直ちに服薬を中止し、医師や薬剤師・登録販売者に身体の変調を伝えてご相談して下さい。


皮膚・肝機能系部分として発疹・発赤・かゆみ・全身のだるさ等、消化器系として、胃の不快感、食欲不振、悪心、下痢など、間質性肺炎として、軽度の運動時の息切れ・空咳・発熱などが急に生じたり、持続したりする可能性があります。



また、初めての服薬開始時のむかつき・食欲減退は、次第に慣れてきますが、頻度が多く辛い場合には、医師や薬剤師へご相談下さい。



稀に、含有成分である甘草の過大服薬や、他の医薬品との飲み合せにより、偽アルドステロン症と呼ばれる症状や、むくみ、血圧の変動が大きくなり、呼吸の異常、皮膚蒼白などのアナフィラキシーショックを起こす事がありますが、その時は直ぐに、医療機関の受診をされて下さい。

まとめ

当帰四逆加呉茱萸生姜湯は、冷え症時に用いる漢方3大処方の一つとされ、新陳代謝を向上させる植物由来の生薬が含有されているので、副作用が少なく身体を暖める作用が、胃腸や皮膚の炎症をはじめ、様々な症状を改善する医薬品(第2類)です。


当帰四逆加呉茱萸生姜湯の基本は、身体を暖める作用が効果を生みやすくしているので、のぼせやすい方にはあまり向いてない薬と言えそうです。


服薬には副作用が伴う事がありますので、服薬の際には明記されている内容を把握され、用法・用量を守られてご使用下さい。

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