皮膚の表面がヒリヒリして痛い!
体調が優れないときや、環境の変化に身体が付いて行けない等、急に皮膚表面に「ピリピリ」と言う気になる症状が起きた事はありませんか?
人間の皮膚は、気温や湿度、外的からの圧力や、細菌感染などから身を守っていてくれる大事な人体最大の臓器ですが、その機能に異常が生じると、皮膚表面にピリピリとした痛みや、様々な炎症がおきやすくなり、精神的に不安が増しストレスを溜め込んでしまうと、思わぬ疾患を招く事になってしまいます。
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痛身があるのは病気なの?
主に頭皮や腕、胴体の部位にピリピリとした神経痛のような痛みがおきて、数日後に、大体同じ部位に、虫さされのような赤い発疹が現われる、帯状疱疹と言う病気があります。
この病気は、水痘ウィルスが体内に入り込み免疫低下になった時に、皮膚に帯状の赤い発疹や痒さと痛みを伴いはじめますが、徐々に水痘が化膿して、約三週間ぐらいでカサブタとなります。
また、二の腕は左右同時に発症しないと言う特徴がありますが、放置しておくと痛みが酷くなり、全身の各部位に水疱瘡のような症状が出て、深い潰瘍となって痕が残ってしまうことがあります。
また帯状疱疹に一度なると、発疹は治っても、特に高齢者は精神的なダメージによるストレスや、疲労が溜まったりすと身体の免疫力が低下して、痛みだけが数年間続く時があり、この症状を帯状疱疹後神経痛と呼ばれています。
二つ目には、主にストレスが多くなると副腎機能が低下すると言われてますが、更に女性は年齢を重ねて高齢化になると、女性ホルモンの一つであるエストロゲンと言う分泌が低下し、更年期障害や、不妊、早期閉経を起こしてしまいます。
エストロゲンや副腎ホルモンが減少すると、体内のコラーゲンを生成する機能が減少してしまい、皮膚や神経細胞に支障が生じ、皮膚の表面がピリピリとした痛みが生じます。
副腎ホルモンの低下を知るには、医療機関で副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の測定を行う事で知る事が出来ます。
数値は、時間帯によって変動する為、早朝空腹時の安静にしている状態で血液を採取します。
起床直後から午前中にかけて分泌量が増加し、午後になると減少する二血変動がみられます。
また、ストレスを受けると数値は上昇為、ACTHの測定は、通常血中コルチゾールの測定と併せて行います。
特に副腎に慢性的な障害があると副腎皮質ホルモンの分泌が減少してしまい、それを回復させるためにACTHが高い数値で表れる事があります。その数値の基準値は、早朝安静時で7,4~55,7pg/mlとなっている事から測定の際には自分の測定値と照らし合わせて見る事も良いでしょう。
三つ目に、神経障害性疼痛や線維筋痛症と呼ばれる病気です。
この病気は、痛みを外・内部から受けた際に、神経が何らかの支障で傷付いてしまい、本来痛みを抑制緩和するクッションとなる神経機能に異常が起きて、触れただけでも異常な特異性の痛みが生じ、同時に皮膚にピリピリを覚えます。
神経障害疼痛の検査は、筋力や反射、又は知覚検査などを行い、必要があればMRIやレントゲン、又は血液検査を行って診断します。
総合的な診断が下された後は痛みの治療が行われますが、痛みの治療には様々なものがあり、その症状や部位によっても選ぶ治療方法も違い、痛みが慢性化している場合は長期的な治療になります。
その為、主治医の判断に従って治療を根気よく続けることが大切になります。
また、繊維筋痛症は全身的慢性疼痛疾患であり、全身に激しい痛みが起こる病気です。
様々な検査を行っても特別な以上も認められず、原因不明の病気である事から診断が難しいとされてきました。
しかし、近年では機能性MRいの研究により専門医の診断が可能になり、関節リウマチやSLEの合併などを検査するほかに痛みの原因を精査して見出し、治療することで完治も期待できるようになった為、お悩みの方は先ずは専門医にご相談ください。
四つ目に舌咽神経痛と言う、血管に腫れや頚椎部分に歪みが起きて、咽や耳、舌の片側部分だけに痛みが生じ、特に飲食の際には、食材の刺激が加わりピリピリとした痛みが感じられます。
また、顔周辺の皮膚にピリピリとした痛みが起きる場合は、副鼻腔炎や、顎関節に異常があるときも、ピリピリとした痛みを感じる傾向があると言われてます。
舌咽神経痛の原因は未だ解明されていないようですが、考えられることとしては舌咽神経の近くを通っている血管が神経を圧迫することで発症すると言われています。
また、悪性腫瘍である癌が神経を刺激してしまう事も考えられています。
その対処方法としては様々な方法がありますが、考えられることとしては以下のような事になります。
○微小血管神経減圧法
舌咽神経を圧迫している血管を離して圧迫を取り除きます。
○腫瘍の削除
文字通り原因となっている腫瘍を取り除きます。
○薬物治療
これも薬によって対処していきます。
主に抗うつ剤を使って痛みを和らげる治療が多いです。
○カイロプラクティック
首の頸椎の歪みなどを矯正します。
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病気以外で考えられる原因は?
一つ目には、栄養のバランスが偏り、脂っぽい食材や甘いもの、アルコールを過剰に飲酒した時が、皮膚の表面にピリピリ感が生じるといわれています。
特に、野菜や果物、魚肉類から摂取するビタミン成分が不足すると、皮膚にダメージを与えて、免疫が低下し、体調不良やストレスを招いてしまう原因となります。
二つ目は、乾燥肌で肌の敏感な方や、疾患をお持ちで服薬されている方が、化学繊維が含有されている、生地の服を着た場合、その素材が皮膚に合わなくて、ピリピリとした感じを生じる事があります。
さらには、服を洗濯する際に使う化学洗剤の中に、皮膚を刺激する添加物成分が多く含有されている場合には、個人差もありますが、洗濯後皮膚に触れると炎症が生じて、ピリピリ感や痛みが出てしまう事があります。
乾燥肌の方は、角質層の水分を維持する機能や、紫外線や他の外的障害から身を守る機能が低下している場合、皮膚表面にピリピリとした違和感を生じます。
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緩和するための方法は?
帯状疱疹など、神経との関わりがある皮膚のピリピリとした痛みの場合は、医療機関で適切な治療をされる事が大事です。
軽度な場合には市販薬を使ったりして治す事の他に、身体や顔を洗う場合には、ぬるま湯で刺激の少ない無添加の石鹸で、肌をやさしく擦って、痛んだ肌をそれ以上傷付けないようにして頂き、ケアの最後に保湿性のある化粧水を用いて、皮膚を保護してください。
帯状疱疹後神経痛は帯状疱疹の後に皮膚のただれと共に痛みやしびれの症状が残ってしまう後遺症を指しています。
痛みは個人差もありますが、寝付けないほど痛む場合もある為、早めの対処が必要になりますが、後遺症が発症した場合、残念ながら万人に効果がある絶対的な治療方法は確立されていないのが現状のようです。
その為、痛みを取りさるよりも痛みを和らげる事に重点を置いた治療方法になり、痛み止めのロキソニンなどの市販薬は効果がなく長期治療になる事から、痛みと上手に付き合うと言う形になります。
また、乾燥肌はお肌の中のセラミドが減る事で肌の水分を保つ事が出来なくなる為、保湿成分を肌に与える事でセラミドを保つことになります。
その為、おすすめできる化粧水やクリームは以下のような物になります。
○化粧水
・アヤナスローションコンセントレート(ディセンシア)
・ヒフミドエッセンスローション(小林製薬)
○クリーム
・アヤナスクリームコンセントレート(ディセンシア)
・ヒフミドエッセンスクリーム(小林製薬)
また、入浴や適度な運動は、精神の安定を促す副交感神経を活発にしますので、ストレスが溜まって精神的疾患になりやすいので、ビタミンや水分補給も忘れずに摂取されると効果が得られると思います。
予防するために日常的にできることは?
自己免疫力が低下した場合や、ストレスが溜まり精神的に疲労が生じた時、また偏った食事での栄養バランスが乱れて、皮膚にピリピリとした痛みが生じる炎症がおきてしまいますので、生活習慣の見直しや、様々な意味での環境の変化に対応できる気力を養う事が、最善の予防策と思います。
まとめ
皮膚の表面がピリピリとして傷むのは、明らかに皮膚の炎症の一つで、軽度の場合は放置したままの状態が多いと思いますが、其の裏には思わぬ病気が隠れている場合もあるようです。
その症状が数週間続く場合には、医療機関を受診されれば原因がわかり、安堵感も得られ受診しただけで、症状が改善したと言う話もあります。
精神的な事が、この病気には関係している傾向が多いのかもしれません。
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