パモキサン錠はどんな薬?
パモキサン錠は、人間の盲腸などに寄生する蟯虫を駆除する薬として使われ、通常1回飲む事で効果が得られるとされる薬で、佐藤製薬から販売されている第2類医薬品(ドラッグストア・調剤薬局で購入)に属する蟯虫駆除剤です。
錠剤は、ピンク色のフィルムコート錠で、配合されているパモ酸ピルビニウム成分(376.25mg)が、腸管内での吸収はほぼ行われず、蟯虫に対し直接作用するので駆虫効果をより良くします。
稀に、服薬後の排尿・排便時に色が赤く着色する事がありますが、それはパモキサン錠の含有成分が関係しているものですから、安心してご使用下さい。
主成分として、パモ酸ピルビニウム376.25mg(ピルビニウム塩基250mg)
添加物として、CMC-Ca・トウモロコシデンプン・ステアリン酸ポリオキシル・ステアリン酸Mg・ヒプロメロース・マクロゴール・酸化チタン・赤色102号・黄色5号
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パモキサン錠はどんな症状に効果的?
今般、体内の腸に居座る(寄生)蟯虫は、昔からすると少なくなっているそうですが、それでも急に肛門周辺がむず痒くなり、腫れたりして不快感を覚えたりします。
その後、排便時の時に、通常とは違う便で白い虫がうごめいている状態であれば、間違いなく蟯虫です。
蟯虫の卵は、知らぬ間に口から入り込み、1ヵ月半位で成虫化して盲腸に寄生し、繁殖してしまいますので、駆除をしなければなりません。
さらに、蟯虫の卵が布団や、下着・衣服類に寄生散乱し、家族や周辺の方にも感染する影響が無いとは言えません。
パモキサン錠は、そのような状況時に、ご本人・ご家族が服薬すると効果的に効き目がある薬です。
【効果】蟯虫の駆除時に効果
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パモキサン錠を飲むタイミングは?
パモキサン錠を飲むタイミングは、添付されている服薬用法用量によると、食事に関係なく服薬して下さいと明記されています。
症状等の個人差はありますが、ご家族などが同居されている場合など、周辺の方に影響が無いように、完全に排除しないといけませんので、1回目の服薬後に医療機関で寄生虫の検査を行い、駆除が完全であるかの判断を医師にして頂くのが良いかと思います。
パモキサン錠の副作用にはどんなものがあるか?
パモキサン錠を服薬する時は、定められた用法・用量を遵守している限り、便秘薬としての安全性は高いと言えますが、第2類医薬品指定の薬ですから、稀に副作用が生じる場合があります。
パモキサン錠を服用した場合に、皮膚系部分として発疹・発赤、かゆみが生じる可能性と、消化器系として、胃痛・腹痛や吐き気・嘔吐、食欲不振、その他として頭痛や眩暈、倦怠感があると明記されていますので、アレルギー症状を起こした事のある方や、既に腹痛や胃腸に異常がある方、精神神経系に疾患をお持ちの方は、ご注意頂きたいと思います。
またパモキサン錠を服用後、体調に異変を感じた際には、服用は止めて頂き、医療機関や購入された店舗の薬剤師に身体の変調を伝えてご相談して下さい。
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パモキサン錠を飲む際に気をつけることは?
パモキサン錠は、既往症が無い方には急に副作用が起きる薬ではありませんが、医薬品である事から次の項目に該当される方は、服薬時にご注意頂きたいと思います。
①既往症で医師から治療を受けられている方
②本剤の長期間の服用をされ、効果が得られない方
③授乳中や、妊婦や妊娠をしている方
④アレルギー症状がある方(過去にもあった方)
などの諸症状がある方は、初めに医師や薬剤師と十分なご相談をされて、服薬を開始した方が良い場合がありますので、その都度状況に応じてお決めになって下さい。
また、パモキサン錠は、年齢で服薬量を限定明記しています。
4歳以下の方の服用はしない事と明記されており、1日1回で症状や具合にもよりますが、15歳以上の方は、1回5錠、11歳~14歳の方は1回3錠、8歳~10歳の方は1回2錠、5歳~7歳の方は1回1錠を、食事や時間に関係なく服薬して下さい。
通常、パモキサン錠は1回の服薬で効果が現われますが、再度駆虫を必要とされる場合は、1ヵ月以上の期間をおいてから再び服薬し、本剤を服用中に他の駆虫薬・ヒマシ油等の服薬はしないようにして下さい。
さらに、便秘性症状がある方は、パモキサン錠を服用後、虫を排泄するために適宜下剤を使用する事をお勧め致します。(排便コントロール等に苦慮されている方は、医師や薬剤師にご相談されてからの服薬が良いかと思います。)
パモキサン錠を服薬する時は、口に入れて噛まずに、多めの水・ぬるま湯で服用して頂き、制酸剤・牛乳・ジュース類や他の飲食材と一緒に飲む事や、服薬する前後のアルコール類の飲酒はしないように定められた用法用量の服薬をなさって下さい
なお、高齢者や小児童が服用する場合は、フィルムコート錠剤で服用しやすい薬ですが、咽や食道気管等に付着して詰まらない様、口内を潤してから飲まれるよう工夫されて下さい。
パモキサン錠の保管場所は、品質管理上、直射日光が当たらず湿気のない涼しい場所へ保管し、小児の手の届かない場所への保管をお願い致します。
また、誤用の原因を防ぐためにも、他の容器に移し替える事は控えるように保管なさってください。
まとめ
蟯虫は盲腸に寄生し、特に夜間就寝中に産卵をするために、肛門周辺あたりで動き回り、かゆみや腫れが生じてしまいます。
特に子供や高齢者は、無意識に痒い部分を指でかいてしまい、そのまま口に触れたり、他人と接触すると簡単に感染してしまいます。
日頃からの環境衛生面を強化し、本人は勿論、周りの方の注意も必要な疾患ですので対策を万全にしたいものです。
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