これからの季節、アレルギー体質の方は大変ですね。スギ花粉の舞う時期でもあり花粉症お持ちの通勤、通学の皆さんは大丈夫でしょうか?
近年は様々な新薬も開発されており花粉症も改善できるようにはなりましたが、長く飲み続けるには不安もあり体質改善にはつながらないものです。
今回は、そんな花粉症に良く効くと言われる漢方薬で小青竜湯についての解説をしたいと思います。
[ad#ad-1]
小青竜湯はどんな薬?
小青竜湯は、中国の古典医学書「傷寒論」に記載されており、病院でも処方されることの多い漢方薬で、風邪の症状や鼻水、アレルギー性鼻炎、気管支喘息、花粉症などに用いられることで知られています。
また、花粉症などの薬には眠気を催す抗ヒスタミン薬を含むものが多く、新薬であっても人によっては眠気を催す事がありますが、小青竜湯は眠気を引き起こすことがない為、仕事をしている方や受験生の方にはおすすめできます。
小青竜湯の主な効果・効能は?
漢方薬の中でも小青竜湯は、花粉症、アレルギー性鼻炎などの症状でサラサラとした水っぽい鼻水が出る場合やアレルギー性喘息などの咳などを鎮めるのに効果的です。また、主な効果・効能は以下のようなものがあげられます。
・気管支炎、気管支喘息
・鼻炎、アレルギー性鼻炎
・鼻水、咳 くしゃみ 風邪
・花粉症
このような症状に効果的だとされています。
特に、花粉症などで水っぽい鼻水が出る場合や激しい咳き込みやくしゃみ、又は喘息のような呼吸などがでる場合に効果を発揮します。
鼻水に悩まれている方はこちらの記事もおすすめです
→鼻水を止める方法が知りたい!効果的な薬、ツボについて解説
[ad#ad-2]
小青竜湯は喉の痛みや咳にどのように働く?
漢方薬は、一般に使われている薬のように特定の症状にだけ作用するものではなく、全体に働きかけて症状を改善していくものであり、体質改善にも役立っている薬です。
また、小青竜湯は、8種類の自然から採れる生薬で出来ており、これらの生薬が喉の痛みや咳などに作用します。
8種類の生薬は以下のようなものがあります。
・麻黄
・桂枝
・芍薬
・半夏
・五味子(ゴミン)
・細辛(サイシン)
・乾姜(カンキョウ)
・甘草
特に8種類の生薬の中の麻黄は小青竜湯の中では重要な働きを持っており交感神経刺激薬でもあるエフェドリン類を含んでおり一般の薬と同じ作用をする為、咳や喘鳴を抑える働きをします。
また、芍薬には痛みなどを和らげる作用があり、喉などの痛みに働きかけます。
[ad#ad-2]
小青竜湯は副鼻腔炎にも効果が期待できる?
風邪などで鼻づまりの症状が長引き慢性的に鼻づまりの症状がある事がある場合、これは軽い副鼻腔炎に罹っている事が考えられます。副鼻腔炎は、ウイルスや細菌の感染によって副鼻腔に炎症が起きた状態である為、鼻づまりや鼻水といった症状が続きます。
しかし、その鼻水がサラサラした物なのかネバネバとしたものなのか、或いは黄色い色が付いているのかいないのかによって症状の進み具合は違ってきます。
大切な事は、風邪やアレルギーなどでの鼻水や鼻炎の症状を早めにケアすることであり、生薬の作用を見ても小青竜湯は、副鼻腔炎にも効果が期待できると思われます。
しかし、症状が改善されなければ早めに医療機関を訪れる事も大切です。
小青竜湯の副作用は?
自然の物から作られた漢方薬は、副作用がないと言われますが、人によっては副作用がでる場合もあります。
代表的な副作用としては、ホルモン過剰分泌によっておこるアルデステロンと同様の症状が起きるとされている、偽アルデステロン症です。
これは生薬の中の甘草を大量に服用した場合に起こる疾患である為、漢方薬の服用を止める事で治ります。
その他の副作用は以下になります。
・黄疸
・間質性肺炎
・動悸
・不眠
・褐色尿
・全身倦怠感
・胃腸障害
・イライラ感
などがあげられます。
このような症状が認められたら早めに医師に相談しましょう。
まとめ
小青竜湯は、“鼻水の薬”とも言われており、動物実験などでは抗アレルギー作用、抗炎症作用がある事も確認されています。その為、花粉症には効果的に発揮する漢方薬であり服用するときは花粉が飛散する前から飲み始める事で予防できるものと思われます。
飲み方は他の漢方薬と同じで食間の空腹時に服用する事が良いとされています。
漢方薬に副作用はないと言われてはいますが、どんな薬にも人によっては副作用も考えられることから服用する際には医師との相談が必要です。
以上、小青竜湯の飲み方や効果・副作用についての解説でした。
アレルギーに悩まれている方はこちらの記事もおすすめです
→アレルギール錠の効果・効能と副作用について解説
[ad#ad-2]