杞菊地黄丸は漢方薬で、眼の違和感時に効くとされる枸杞子と、菊花を含有して、眼のかすみや、充血を取除き、疲れ目などで生じる頭痛や、肩こり、腰痛などの解消に役立ち、女性特有のホルモンバランスの調整作用もあります。
また、杞菊地黄丸には、8種類の生薬が配合されていて、その中には滋養強壮としての成分が含有しており、眼の違和感緩和と同時に、疲れた肝臓・腎臓の機能を回復する働きを行います。
杞菊地黄丸に含有される生薬成分として、
沢瀉・・・体内の水分代謝を良くし、特に老廃物質の利尿排出と止渇作用があります
枸杞子・・・肝臓と腎臓を滋補し、強壮する効能があり、疲労時の眼の違和感や視力回復・眩暈・頭痛・腰痛・利尿作用があります
茯苓・・・利尿・滋養・健脾・鎮静・血糖降下作用があります
菊鹿・・・特に風邪による肺や腎臓の働きが悪くなった時に生じる、のぼせ・頭痛・熱感・瞼の腫れなどを取る水分偏在・代謝作用・利尿作用があります
地黄・・・漢方薬では多く使われている根茎ですが、日本では奈良県のみで栽培されています。体内血中の余分な熱を発散させ、代謝機能を調整しながら補血・強壮し、倦怠感・白内障・頻尿・排尿困難時に効く作用があります
山茱萸・・・滋養強壮、収斂、鎮癴・鎮静、かすみ目・抗アレルギー作用があります
山薬・・・慢性胃炎・食欲不振・鎮咳・疲労倦怠感を取り、滋養強壮作用があります
牡丹皮・・・婦人科系疾患でのホルモン調整・更年期障害、腹痛などの消炎鎮痛作用があります
が配合されています。
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杞菊地黄丸の主な効果・効能は?
今般、様々な状況下で、眼を酷使してしまったり、老化に伴う一般的な症状として、目のショボショボ・チカチカ・視界が霞む・ピントが合わせずらいなど、また・頭痛・肩こり・腰痛と言った現代病が多くなっています。
杞菊地黄丸に含有される成分は、腎臓や肝機能の働きを良くする漢方薬“六味丸”に、眼精疲労時の充血や、目のかすみ時に効くとされる生薬“枸杞子”と“菊花”が追加配合され、臓器部位と目の部位間での、相互の円滑な働きを補う効果として、期待が持てる成分が含有しています。
これらの成分の効能・効果は、排尿に繋がる腎機能の正常な働きを促し、老廃物等、身体に必要の無い物質の排除と、血流を良くしながら滞りを無くし、肝機能の働きを維持する事で、目に必要な栄養を送り込む役目をしてくれる成分が、服薬相互効果を成しています。
市販薬である杞菊地黄丸は、他の漢方薬に比べると、体質に拘りはないとされていますが、生薬配合量が、初めから定量化されていますので、確実に自分の体質や症状にあったとは限りません。
この為に、記載通りの効果・効能が生じるとは限りませんので、漢方薬剤師や漢方医の診断を受けて、自分の体質や症状に合った用法・用量で、服用されるのが最善です。
長期連用する場合や、慢性的な便秘・腹痛の症状がある方、服薬後に下痢が続く方、1ヶ月間服薬しても効果が無く、症状が改善されない時は、一度服薬を中止して医師や薬剤師にご相談下さい。
【効能効果】
かすみ目、疲れ目、視力低下、のぼせ、頻尿、頭痛、吐き気、眩暈、腹痛、むくみ、排尿困難などの諸症状
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杞菊地黄丸の価格は?
杞菊地黄丸は、飲みやすく丸薬タイプの薬で、各社から第2類医薬品として販売されていて、調剤薬局・ドラッグストアで購入できます。
1日3回の服薬回数ですので、余裕を持った数量での購入が良いかと思います。
記載してある価格は、通常価格ですので、これを基準にしてネット通販(社によってかなりの差があります)、ドラックストアで購入すると、更に安価な値段で購入できると思います。
杞菊地黄丸(360丸・4104円)、(720丸・7560円)
杞菊地黄丸が授乳中も飲める?
杞菊地黄丸の服薬用法・用量記載事項には、授乳中の方の服薬法について、明記されていませんが、妊娠や妊娠されていると思う方に関しては、医師や薬剤師と相談の上、使用をして下さいと明記されています。
杞菊地黄丸には、母乳量を調整する成分は含有されていませんが、体質的に服用出来ない場合も考えられますので、妊娠・妊娠していると思われる方同様に、医師や薬剤師と相談後、服薬治療上の有益性が認められる迄、服薬を避けた方が無難です。
杞菊地黄丸には副作用がある?
杞菊地黄丸は、漢方薬ですので、杞菊地黄丸に含有されている成分と重複する漢方薬との飲み合せは、効果を増す場合や、副作用の原因にもなりますので、ご注意下さい。
杞菊地黄丸を服薬された後に、次の症状が現われた場合は、副作用の可能性がありますので、直ちに服薬を中止し、医師や薬剤師・登録販売者に身体の変調を伝えてご相談して下さい。
消化器系として、下痢・食欲不振・胃部不快・腹痛などの症状が出る可能性があります。
また、初めての服薬開始時のむかつき・食欲減退は、次第に慣れてきますが、頻度が多く辛い場合には、医師や薬剤師へご相談下さい。
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杞菊地黄丸を飲む際に気をつけることは?
杞菊地黄丸は漢方薬で、小粒丸タイプの薬ですので、食前もしくは食間である空腹時に、水か白湯で服薬してください。
基準服薬用法・用量は、15歳以上の方(1回8丸/1日3回)、15歳未満の方は、服用は避けて下さい。
既往症で医師の治療を受けている方、過去に薬で、発疹・発赤・痒みなどアレルギーの症状があった方や診断を受けられた方は、服薬開始時に医師や薬剤師にご相談されておくと安心です。
高齢者や胃腸が弱くて下痢しやすい方、妊娠・妊娠していると思われる方で、極度に生理的機能が低下している場合は、無理に服薬せずに、医師や薬剤師と相談後、服薬治療上の有益性が認められる迄、服薬を避けた方が無難です。
まとめ
杞菊地黄丸は、生薬を練り固めた丸薬ですので、漢方薬成分効能順で言うと、湯>散>丸となり、弱い効能となりますが、丸薬は穏やかな効き方をしてくるのが、一般的な特徴です。
体質的な事や、様々な要因で身体は毎日変動していますので、個々人に合った漢方薬の服用が良いとされていますが、目の疲れや頭痛・肩こり・腰痛の元は、筋肉の緊張による疲労が原因となる事が多いと言われています。
急激に、強い薬を服薬するよりは、ジワジワと効き目が感じる処方薬の方が、身体には場合によっては良いとされていますので、医師や薬剤師とご相談しながら、服薬されて下さい。
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