顔や体、手、足と至る所にイボは突然出てきたりしますよね。気になり触っているとどんどん大きくなったりもする厄介なイボですが、皆さんはどのように対処していますか?
もちろん皮膚科へ行くのが一番良い事ですが、そんなイボも軟膏で取り除ける事をご存じだったでしょうか!
今回は、そんなイボにも効果的と言われるオキサロール軟膏について解説したいと思います。
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オキサロール軟膏の成分は?
オキサロール軟膏は、皮膚の角質症を治療する塗り薬として知られていますが、その有効成分は、マキサカルシトールであり活性化ビタミンD3の誘導体になります。
オキサロール軟膏は、病院で処方される塗り薬で2001年から発売されている角化症治療薬剤になります。
オキサロール軟膏はイボに効果がある?
塗り薬には万能薬のような使い方ができる物もありますが、オキサロール軟膏も適応外のイボの症状にも使う事が出来るようです。
活性型ビタミンD3誘導体の外用薬は、表皮細胞の分化誘導作用や過増殖抑制作用、アポトーシス誘導作用などによってイボに有効的である事が報告されており、薬剤をイボにテープなどで密閉する密封療法(ODT療法)を行う事でより効果的に効くようです。
2週間~1ヵ月ほどで少しずつ効果が現れると言われていますが、ほとんどは3か月位の治療を要するようです。
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オキサロール軟膏は他にどんな症状に効果が期待できる?
通常、表皮の角化細胞は、1~2か月かけて少しずつ生まれ変わっていくものですが、異常が生じる事でそのスピードが速まり、短時間でどんどん皮膚が作られてしまい肥厚することで痛みやかゆみなどが生じて生活にも支障をきたす事になります。
オキサロール軟膏は、そんなかさぶたや赤み、痒み、痛みなどの乾癬をはじめとする皮膚の角化症を改善する薬であり表皮の角化細胞が増殖することを抑えて正常な皮膚に戻していく働きします。
主な用途は以下のようなものがあります。
・魚鱗癬郡
・掌蹠角化症
・掌蹠膿疱症
・尋常性乾癬
これらの症状に効果が期待できます。
オキサロール軟膏に副作用はある?
オキサロール軟膏の副作用発生率は11%前後と報告されており塗り薬としてはけっして少なくはありません。
主な副作用は以下のようなものです。
・かゆみ
・皮膚刺激
・紅斑
・湿疹
などがあります。
また、特に注意しなければならない副作用は高カルシウム血症であり、オキサロール軟膏に含まれる主成分の活性型ビタミンD3 がカルシウム代謝を調節する作用がある為、カルシウムの濃度をあげてしまう可能性がある為とされています。
その他の注意しなければならない副作用としては以下のようなものになります。
・血中カルシウム増加
・口渇
・食欲不振
・AI-P増加、BUN増加
・倦怠感
・嘔吐
・急性腎不全
・筋力低下
など等があり特に骨粗鬆症の治療を受けている方や腎臓疾患のある方は医師との相談が必要です。
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オキサロール軟膏を塗る際に気をつけることは?
塗り薬でも安易に考えず用量や用法は守らなければなりません。
特に高カルシウム血症は、高容量のオキサロールを使用した場合に生じる事が多い為、用量や用法は厳守する事が大切です!
また、目や口の周りの粘膜には使用しないことが大切であり、薬を触った手で傷口などに触れないように注意が必要です。
使用した後は、すぐに手を洗うようにしましょう!その他の注意点としては、血中カルシウム値や腎機能の検査は定期的に行う必要があり、高齢者や妊婦又は子供さんへの使用は医師との相談が必要になります!
まとめ
塗り薬の場合、副作用などの心配はないと思いがちですが、用量や用法を守らないと大変な副作用を招いてしまう薬もあるようです。
安易に考えずに説明書に目を通し、医師の処方によって渡されたものであればしっかり説明を聞くことが大切ですね。
自己判断では使用してはいけないと言う事をしっかり肝に命じましょう!
以上、オキサロール軟膏のイボへの効果と副作用についての解説でした。
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