鼠径部 かゆい 原因



鼠径部は、鼠径ヘルニア(脱腸)等で、鼠径と言う名は良く聞かれると思いますが、鼠径部とは、太ももの骨が骨盤にはまっている股関節とは違って、下腹部である大腿部の付け根の三角形状部分を指しています。


鼠径部周辺には、血管・リンパ管・関節・神経・骨などの身体を形成する大事な物が司っており、皮膚表面も薄くデリケートな為、炎症が生じやすい部位です。


鼠径部は、身体の皮膚表面としては弱く、又、汗や垢が溜まりやすく、男女に関係なく衣類等の接触が加わると、発疹・発赤・湿疹や、白癬菌と言った皮膚感染を招きやすく、その炎症が元となり、かゆさや痛みとなって不快感を覚えてしまいます。

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鼠径部のかゆみは何が原因?

原因①

陰部に近い事で細菌による発症や、汗をかきやすい部位な為、どうしても湿りがちで、蒸れてしまう傾向があります。


皮膚が蒸れて弱くなっているところに、下着や衣類、運動での皮膚同士などの接触や、何らかの支障で皮膚アレルギー炎症が起き、痒くなってしまいます。

原因②

人間には、真菌と言われるカビがいて(常在菌)、そのカビが原因で生じる皮膚真菌症は、カビが好む湿気部位に多く発症する傾向があります。


皮膚真菌症は、真菌が皮膚の角質層に寄生してしまい、その寄生形が糸状に見える事から、皮膚糸状菌と呼ばれており、水虫菌とも言われている白癬菌です。


白癬菌は、他のカビ同様にジメジメした環境を好みますので、足の指などに発症している方や、免疫力が低下して菌が増殖しやすくなっている方が、鼠径部にも股部白癬感染症として発症しやすいと言われています。


白癬は、水虫菌ですので、身体を温めて掻く事は、かゆみの症状が酷くなり、2次感染を起こしてしまう原因となります。

原因③

陰嚢湿疹(男性)・陰部搔痒(女性)と呼ばれる湿疹です。


陰嚢湿疹・陰部搔痒は、部位により通常のアレルギー性の湿疹と見分けは、ある程度できますが、素人判断は難しいとされています。


陰嚢湿疹・陰部搔痒の特徴的な症状は、運動や入浴での体温に関係なく、一日通して陰部の神経が過敏症になってしまい、陰部から陰嚢・鼠径部周辺にかけて、広範囲に異常なかゆさや、皮膚表面がジュクジュクし、薄い瘡蓋ができて剥がれ落ちる過程を、幾度も繰り返してしまいます。


陰嚢湿疹・陰部搔痒は、白癬菌(水虫)とは無関係で、カビなどの菌によって炎症が生じる事は無いとされていますので、抗菌剤やステロイドを無暗に使用すると、炎症を酷くしてしまいます。


陰嚢湿疹・陰部搔痒は、不安や不信感等による、精神的な影響が原因で発症するとも言われています。


既往症で神経過敏症の方、心身的なストレスの蓄積が、個々の機能代謝を悪くし、その一つとして、血液の循環を妨げて栄養素・酸素の供給が欠如してしまい、皮膚の免疫低下によって、毒素が体内に滞ってしまい発症してしまいます。


更に、鼠径部の痒みの原因として、発疹の症状がない痒みです。


これは、レントゲン・血液検査・細胞検査・心療内科系の問診等で、明確な原因が判明し病名が分ると思いますが、主な症状疾患名としては、前立腺肥大・外陰萎縮・膣炎・神経リンパ等の異常や過敏が揚げられます。

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鼠径部がかゆい時の対策は?

対策1

鼠径部の周辺は、汗や垢が溜まりやすく、更に陰部も近くにある為に、尿漏れなどで蒸れが生じ、炎症を起こす原因となります。


顔の肌のお手入れも大事ですが、衣服で覆っている肌も、ダメージはありますので、必要以上のケアは行う事はありませんが、入浴時や汗をかいた後の衣類の交換など、衛生管理を忘れずに行うことが大事です。

対策2

白癬菌が原因で、鼠径部がかゆくなる時の治療方法としては、医師の診断で抗菌活性外用剤・内服薬・注射薬などによって、白癬菌の細胞膜合成を阻害し、かゆみや痛み、腫れなどの症状を鎮静緩和します。

抗菌活性剤には、真菌細胞膜に孔を空けるポリエン系と、細胞分裂を抑制するフルシトシンや、細胞分裂過程を障害するグリセオフルピン、細胞育成を阻害するアゾール系等の種類がありますが、症状によって使い分けられます。

対策3

陰嚢湿疹・陰部搔痒が原因で、鼠径部がかゆくなる時の治療方法としては、一時的には、ステロイド剤含有の抗菌外用薬や内服薬が、一時的に消炎効果を発揮しますが、抗菌薬による陰嚢湿疹・陰部搔痒の治療は、元々雑菌する菌も無いために、慢性化となり再発するリスクが高くなってしまいます。


陰嚢湿疹・陰部搔痒は、放置しておいても、抗菌薬も効かず、様々な試みが悪のスパイラル化となってしまいます。


しかし、今般の医療では、陰嚢湿疹・陰部搔痒は、不安や不信感等による、精神的な影響が絡み、神経が過敏になった時や、心身的なストレスが原因で機能代謝を悪くしている事が、症状を悪くさせている一つと言われています。


新陳代謝が低下すると、血液の循環が悪くなり、栄養素・酸素の供給が欠如して、陰嚢の皮膚等にも影響が及び、免疫が低下する為に、毒素が排出できない状態となっています。


身体の新陳代謝を良くし、免疫力を向上させ、滞っていた老廃物や血流を良くする改善策として揚げられるのが、生活習慣を見直す事です。


生活習慣の改善は、食事療法で栄養バランスの調整・無理のない運動での代謝向上・質の良い睡眠や、休息での細胞の機能修復・衛生管理による皮膚トラブルの症状を良い方向へと導いてくれますので、対策効果に期待が持てます。

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予防するために日常できることは?

鼠径部のかゆみには、水虫などの菌が関係している場合と、精神的な要因が元で痒みが生じてしまう等、自己判断治療は困難な症状です。


一度、発症してしまうと、根治まで慢性化してしまいますので、予防策としては不衛生にならないように生活習慣を見直し、用足しの序でに、薬局の薬剤師などと面識がある場合には、基礎知識として、相談しておかれるのが、予防対策に繋がると思います。

まとめ

鼠径部のかゆみで、注意しなければならない事に、白癬菌が揚げられますが、免疫力が低下されている方は、健康な方に比べると感染率が高くなるとされています。


鼠径部と言う部位は、陰部にも近いので尿路感染症や膀胱炎を発症している方が、何らかの支障で鼠径部に白癬菌が侵入してしまったら、治療も大変です。


日頃より、鼠径部の皮膚を清潔にして、足を拭いたタオルで、他の部位の併用は止めて頂き、湿気を取る下着・衣類を身に付けて、菌が増殖しないように心掛けて、規則正しい生活習慣を身に付けて下さい。


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