鼻の下・付け根が痛い!
単に、鼻が痛いと言う場合でも眉間部分の上か、中間部分か、根本である下の部分と大きく3つに分かれて表現するかと思います。
その部位によっては異なった痛みの原因があり、治療方法などにも影響を及ぼします。
鼻の骨折時も、根本部分が腫れあがり、内出血を起こし痛みを伴います。
今回は、“鼻の下・付け根”が痛むと題して、鼻の裏側に近い見えない部分での痛みを中心にご紹介いたします。
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考えられる原因は?
鼻の下や付け根部分の痛みとなる原因として、一番目に副鼻腔炎と言う病気があります。
これは、鼻腔と副鼻腔はつながっていて、空洞になっているのが普通なのですが、鼻炎や花粉アレルギーで鼻腔の粘膜に炎症が生じ、腫れてしまい鼻水も流れる事が出来ず、膿が溜まり菌が増殖し、空洞が詰まってしまい二重の炎症が鼻の下や付け根部分に痛みとなって生じます。
初期に適切な治療を行えば、慢性化は避けられますので、痛みがでたり、色のついた鼻水や鼻詰まりなどがある時は、早めに医療機関を受診して下さい。
二番目として、慢性副鼻腔炎です。
別名、蓄膿症とも言われ、初期の副鼻腔炎を気が付かず、過ごした場合に起こると言われています。
症状的には副鼻腔炎と同じですが、完治するまで月単位での時間がかかります。
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三番目に、副鼻腔と近い部位である特に上の歯が虫歯になっていて、処置されないままにある場合です。
虫歯菌が副鼻腔に入り込み、炎症を起こし歯の腫れ、副鼻腔の腫れが痛みを生んでしまいます。
四番目に、顔、鼻の下の付け根部分の片側だけに、突然痛みが生じる三叉神経症が原因とされると言われています。
三叉神経症は、副鼻腔炎の炎症が基で腫れが生じ、三叉神経を圧迫して痛みが生じる一原因とされています。
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効果的な治し方はある?
治療方法として、薬物療法(洞内に溜まった膿を出しやすくして、炎症を緩和させる消炎酵素剤や、雑菌の増殖を抑える抗生剤と、免疫力の改善を図る抗炎症剤を服薬)と、吸引洗浄処置(膿の溜まった鼻汁を吸引し、洗浄する事で細菌増殖を防ぐ)、さらに併用して、吸入処置(ネブライザー機を用いて、蒸気した薬を、鼻から吸い込んで粘膜の炎症を抑える)を行う事で、違和感のある痛みや、炎症から解放されると言われています。
ただ、内科的な治療をしても効果が得られない場合には、炎症の基となる膿を出す手術をしなければなりません。
今般では、内視鏡技術が発展し、切開部分も小さく、短時間で行われますので患者ご本人への体力的な負担は減少しています。
三叉神経症時の痛みの場合は、脳神経外科分野での専門治療が多く、麻酔薬を用いての神経ブロック療法や、薬物療法で症状が軽減されると言われています。
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日常で気をつけることはどんなこと?
日常生活では、口腔ケアを常に心掛け、清潔さを保つ事と、身体全体の免疫力が低下しないために、栄養バランスの取れた食事や、運動を定期的に行う事が大事です。
簡単に、鼻の痛みだと安易に思わず、違和感が長期にわたってある場合は、医療機関への受診をお勧めします。
まとめ
鼻の下や付け根が痛い時は、自己対処方法で自然治癒と思われがちですが、本来、治す時に治しておかないと慢性化してしまい、手術をしなければいけない病状になってしまう場合があります。
早期に治療を開始すれば、完治の見込みも望めます。
鼻は昔から顔の中心にあるので、できものや、痛みが生じたら一大事と言われている部位です。
“鼻の下や付け根”だけに限る訳ではありませんが、日頃から気を付けて身体を労わりたいものです。
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