十味敗毒湯 効果 副作用



十味敗毒湯は薬名からも分るように、10種類の漢方生薬が、皮膚の腫れた赤み・痒みの炎症を抑え、炎症が悪化し化膿してしまった際、膿を徐々に排膿させる成分が有効に作用し、皮膚の炎症を改善してくれるお薬です。


皮膚の炎症は、多くの方が身近に発症しやすい疾患の一つで、症状によって放置しておくと、皮膚に炎症跡や、細菌が増殖する事で、治るまでの期間が長期化し、精神面にも心理的な負荷が罹り、ストレスや不安を招いてしまいます。


十味敗毒湯は、江戸時代の華岡青洲の研究により、配合されている10種の生薬成分同士が、一緒になる事で、炎症を鎮め、化膿を抑えて、皮膚の賦活再生を促進する作用があります。


十味敗毒湯の“敗毒”の意味は、皮膚内に溜まり化膿している膿毒素を、敗退排出させる働きをする事から、用いられているそうです。



十味敗毒湯は漢方薬ですが、手に入れやすい市販薬と、医療機関の処方箋で購入できますが、好みに応じエキス粉剤と、手間が掛かりますが煎じ剤の2タイプがあります。


漢方薬の基本的な考えは、その方の見た目である様子や、症状に重みを置き、効き目のありそうな生薬の調合処方を行っています。


それを踏まえて、漢方薬である十味敗毒湯が有効に効く現症状としては、見た目の体力は普通で、皮膚の炎症や、化膿経過は時間が経ってない初期の症状に効き目があるとされています。



また、軽度な栄養のバランスの乱れや、精神的な不安などが原因で生じる、免疫機能低下湿疹や、アレルギー性皮膚炎、とびひ、尋常性ざ瘡、ニキビ、乳房炎、アトピー性皮膚炎、せつ腫症などに、含有されている成分が、血液の流れを良くし、新陳代謝機能を活発化にし、皮膚の賦活作用促進に効果があるとされています。



また十味敗毒湯の“湯”は、通常は各種生薬を混ぜ合わせ、水で煮出し煎じた液を指しますが、現在においては薬の製剤が進化し、漢方薬はエキス剤と呼ばれ、顆粒粉末状に濃縮されたものも、煎じて飲む生薬同様に“湯”として取扱われています。

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十味敗毒湯の主な効果・効能は?

十味敗毒湯は、各社から商品として販売されており、概ね成分は同じですが、生薬種の含有量が各社によって微量ですが違いがあるようです。



十味敗毒湯の生薬成分として、

血液の流れを良くし、痒みを抑制する作用(ケイガイ・ボウフウ・センキュウ・ドッカツ)

消炎作用があり、化膿した毒膿を出し鎮静する作用(サイコ・キキョウ・カンゾウ・ボウソク又はオウヒ)

利尿作用、薬の巡りを良くし、身体を温め体力向上させ滋養作用がある(ブクリョウ・ショウキョウ)

などが含有されて、弱った皮膚などの炎症止めから、化膿性皮膚疾患・急性皮膚疾患の初期、蕁麻疹、湿疹、ニキビ、水虫、乳房炎など、身体の免疫異常を調整する作用があり、この作用がアトピー性皮膚炎の有効な治療薬としても使われています。

【効能効果】

軽度の各皮膚疾患に対して、効果が持てる薬剤ですが、体力の状態は普通者である事が前提とされる諸症状

初期段階での化膿性皮膚疾患・急性皮膚疾患、しんましん、急性湿疹、水虫、腫物、にきび、フルンクロージスの体質改善、乳房炎、とびひ 等の諸症状

十味敗毒湯はニキビに効果が期待できる?

十味敗毒湯は、10種類の違った成分の生薬が混ざり合い、調和しながら相乗効果を発揮する漢方薬独特のもので、その効能効果は、症状の軽減鎮静だけではなく、その症状ができにくい体質へ、徐々に改善すると言うもので開発されました。


しかし残念ながら、十味敗毒湯の成分中には、ニキビの症状を根治する成分が含有されて無く、全く効果が無いとは断定できませんが、ニキビ治療薬には向いていないと言えそうです。



ただ、医療機関や、調剤薬局・ドラッグストアでは一般的に、ニキビを治療する処方として、抗生剤や抗生剤に類似する抗菌抗炎症作用のある塗布薬を出しますので、それと併用して十味敗毒湯を服用すると、ニキビが出にくい体質変換へと可能になるかと期待がもてます。


【ニキビ対応漢方薬のご紹介】

当帰芍薬散

加味逍遥散

温経湯

桂枝茯苓丸

荊芥連翹湯

などの漢方製剤がありますので、医師や薬剤師の方とご相談し、症状や体質に合った漢方薬をお決めになって下さい。

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十味敗毒湯はアトピーに効果が期待できる?

アレルギー疾患の一つであるアトピーは、年齢によって大きく症状が異なる点と、症状が出た時のアトピー素因が何であるかによって、治療薬は違ってきます。


十味敗毒湯を服薬し、アトピー改善に効果が期待されると記載されている商品もありますが、十味敗毒湯は、皮膚炎症に対するお薬ですから、素因が気管支喘息や結膜炎といった領域外の疾患部位には効き目が少なくなり、鼻炎性の素因であるアトピーには、粘膜を賦活再生させる作用成分が含有されているので、効果は時間と伴に出てくると思われます。

十味敗毒湯には副作用がある?

十味敗毒湯を服薬された後に、次の症状が現われた場合は、副作用の可能性がありますので、直ちに服薬を中止し、医師や薬剤師・登録販売者に身体の変調を伝えてご相談して下さい。


皮膚系部分として発疹・発赤・かゆみ・じんましん

消化器系として、胃の不快感、下痢など、そして、急な眠気を起こす事があります。


また、初めての服薬開始時のむかつき・食欲減退は、次第に慣れてきますが、頻度が多く辛い場合には、医師や薬剤師へご相談下さい。


稀に、含有成分である甘草の過大服薬や、他の医薬品との飲み合せにより、尿量が少なくなってむくみ、体重の増加、手足のしびれが起きる、偽アルドステロン症と呼ばれる症状や、血圧の変動が大きくなり、呼吸の異常、皮膚蒼白などのアナフィラキシーショック、また肝機能障害を起こし、黄疸の症状がでる事がありますので、その時は直ぐに、医療機関の受診をされて下さい。

十味敗毒湯を飲む際の注意点は?

十味敗毒湯は、漢方薬ですので、食前もしくは食間である空腹時に、水かお湯で分割して服薬を行って頂き、年齢や体重、症状により適宜増減してください。


十味敗毒湯は、漢方薬で即効性を望める薬ではありませんので、過剰なる服用や、飲み合せによっては効果を増してしまい、副作用の原因にもなりかねませんので、各社の商品説明書に記載されている用法・用量を守られて服薬して下さい。


特に、含有成分の甘草の作用は、カリウムを排出する事で血圧値を保持する働きがありますが、グリチルリチンとの飲み合せに注意が必要で、誤った飲み合せによりミオパシーや、低カリウム血症を生じ、偽アルドステロン症になる可能性があります。


循環器系・肝機能に疾患をお持ちの方は、服薬開始時に医師や薬剤師にご相談されておくと安心です。


高齢者や妊娠中の方で、極度に生理的機能が低下している場合は無理に服薬せずに、医師や薬剤師と相談後、服薬治療上の有益性が認められる迄、服薬を避けた方が無難です。

まとめ

十味敗毒湯は、主に皮膚のトラブルでの炎症や、化膿をおこしやすいタイプの方が、服用する事により、各炎症を抑えると同時に、その症状ができにくい体質に改善してくれます。


植物由来の生薬を用いていますので、安全には問題はなく、医師や薬剤師とご相談されて、他の西洋薬剤との併用で、効果がより深まる事が可能なお薬です。


漢方薬で安全な薬ですが、服薬には副作用が伴う事がありますので、服薬の際には明記されている内容を把握され、用法・用量を守られてご使用下さい。

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