キンカン 効果 副作用




キンカンは、虫さされや、かゆみ止め、皮膚の軽度な湿疹などの症状の治療として有効な液状外用薬の一つで、昔からコマーシャルでは、誰もが知る有名な“虫さされ”鎮痒消炎外皮治療薬です。


キンカンの特徴として、含有している5つの有効成分が、塗った後のスーッとした爽快感や、皮膚に浸透した後のジンジンとした温感刺激とのマッチさが、本来の鎮痛作用と相まって、皮膚の炎症を抑えるてくれる作用が、年配者を中心に愛用されている要因かと思います。


キンカンの歴史は古く、その名の由来は1926年に、慶州に古代王族の王冠が発掘され、その金冠名をとって金冠堂と名付けられて、それが商品名として現在に至っているとの事ですが、当初は実演販売からスタートし、成分の品質改良を繰り返しながら現在の商品となっています。


キンカンは、金冠堂から販売され、市販薬(第2類医薬品)としてドラッグストア・調剤薬局などで購入できる薬ですので、急な虫さされ・痒みでの皮膚炎症や、軽度な腰痛や肩こり、打撲や捻挫等の治療に、塗って乾かす事を数回繰り返し行う、冷温交互刺激鎮痛緩和剤です。
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キンカンの成分は?

キンカンの成分を見ると、現在では主流になっている痒みの炎症抑制剤や、抗ヒスタミン、ステロイドが含有されてなく、唯一サリチル酸が鎮痛作用を促す局所麻酔剤として数量含んでいるだけで、他の成分との配合が功奏して効き目を相乗していると思われます。


また、この含有成分上、神経を知覚麻痺させる作用がありますので、肩こり・打撲・捻挫・腰痛といった皮膚の炎症以外でも効果がでるとされています。


含有成分として、吸熱として作用する(アンモニア水21.3ml)、冷感刺激の作用(I-メントール1.97g)、冷感清涼感作用(d-カンフル2.41g)、知覚局所麻酔作用(サリチル酸0.57g)、温感刺激作用(トウガラシチンキ0.36ml)


添加物として朝鮮人参抽出液、溶剤としてアルコールが用いられています。

キンカンはどんな症状に効果的?

キンカンは、主に虫さされや、痒い部位に塗って効く液状タイプの皮膚外用薬ですが、患部が軽度な程、有効成分が素早く浸透し、皮膚を知覚麻痺させて、熱感やかゆみを抑えながら、血行促進の改善を行い、整形部位における痛鎮治療にも、有効な効果が得られるとされる薬です。

【効果】虫さされ、かゆみ、肩こり、腰痛、打撲、捻挫 諸症状
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キンカンを塗るタイミングは?

キンカンを使用するタイミングは、患部の状態による個々人の判断に委ねられますが、1日数回適量を患部に、塗っては乾かしを、数回繰り返し使いますが、塗る前には患部やその周囲を清潔にしてから湿布して戴き、患部に深い傷や火傷、湿潤、ただれがあり化膿、出血が多く炎症の部位が広範囲時などは、使用を避けて下さい。


また、塗るスポンジ面が目詰まりや、汚れた場合にはキッチンペーパーなどで拭取って下さい。

キンカンに副作用はある?

キンカンは、第2類医薬品で安全性はありますが、明記してある用法・用量に従わないと、次の様な副作用を伴う時がありますので、使用時は常識範囲内でお使い下さい。


キンカンの特徴でもある液薬のツンとしたニオイや、着け心地時に刺激の強い成分が含有していますので、初めて使用される方と、肌が敏感な方やお子様は、試し塗を皮膚の目立たない場所で行い、ある程度の湿布感覚を得てから使用すると安心です。


試し塗りを行った際、皮膚に異常や炎症がなくても、それ以後に皮膚系として発疹・発赤、かゆみ、かぶれ、ただれ、腫れぼったい熱感が起きる可能性があるとされています。


このような症状が、湿布後に生じて患部や体調に異変を覚えた場合は、使用は中止して医療機関や購入された店舗の薬剤師に身体の変調を伝えてご相談して下さい。
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キンカンを塗る際に気をつけることは?

キンカンは、副作用が起きる薬ではありませんが、医薬品である事から次の項目に該当される方は、塗る時にご注意頂きたいと思います。

①既往症があり、医師から治療を受けられている方

②薬などによるアレルギー症状や、もともとご本人や家族がアレルギー体質の方

③湿潤やただれの酷い方

④肌が敏感で皮膚にトラブルを起こしやすい方や、乳幼児

などの諸症状がある方は、医師や薬剤師とご相談をされて、使用を開始した方が良い場合がありますので、その都度状況に応じてお決めになって下さい。


一般的には、大人や年配の方々にはキンカンの爽快感が好評の一つの要因なのですが、乳幼児や子どもには、その爽快感・刺激感が強すぎて炎症を、悪化させてしまう事があります。


乳幼児や肌の敏感な方は、肌が荒れている場合や、汗のかきやすい首回り・ひじ・ひざ、目や口周辺には使用を控えた方が良く、どうしてもお使いになりたい方は、指に少量つけ取ってから患部に塗り、完全に乾き切るまで様子を見て頂きたいと思います。


キンカンを湿布後は、かぶれる恐れがあるので、完全に乾くまで放置しておき、ガーゼなどで覆わないようにして下さい。


キンカンには、アンモニアが含有されているので、傷口やかぶれ、粘膜への湿布は患部をさらに悪化させる原因となりますので、使用はお控え下さい。


キンカンを5〜6日間湿布して、症状が改善されない場合は、使用を止めて医師や薬剤師に使用経過を含め、相談してください。


また、小児の単独での使用は避けて頂き、保護者の指導監督のもとにお使い頂き、保管場所は、品質管理上からも、直射日光が当たらず湿気のない涼しい場所へ保管し、お子様の手の届かない場所への保管をお願い致します。


万一、目に入った場合は、水やぬるま湯で擦らずに洗い流し、炎症が酷い場合には眼科を受診し、口周辺や口に入った場合は、洗顔うがいを行い、万一飲み込んでしまった際には医師に相談して下さい。

まとめ

キンカンは、昔から使われている愛好家の多いかゆみ止めや、腰痛・肩こり、捻挫、打ち身の緩和剤として使用されている薬で、安心感もありますが、薬液体の刺激が時として強く感じる事もありますので、敏感肌やお子様が使う場合は特に使用法・用量を守られてお使い下さい。

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