太田胃散はどんな薬?
太田胃散は、株式会社太田胃散から発売されている、生薬の良さを生かした飲み過ぎ・胸やけ・胃の不快感に効く総合胃腸薬です。
散剤・分包・錠剤の3タイプがありますが、散剤と分包は同じ含有成分です。
錠剤タイプは、太田胃散Aの商品名で、胃もたれ・食べ過ぎなどの症状にも効果が得られ、それぞれ3タイプが第2類医薬品でドラッグストアや調剤薬局にて購入できます。
太田胃散は、主にお酒を飲む回数が増えてしまい、飲み過ぎや食べ過ぎによる二日酔い・胃のむかつき・食欲不振・消化不良・吐き気時の胃や腸の障害に効果があるとされています。
含有成分には芳香性健胃薬である生薬が含有されているため、人によってはやや苦味を感じる方がいると思いますが、徐々にメントール成分が胃から食道下部辺りに涼清感を感じ、全体的にスッキリとした爽快感へと変わります。
太田胃散の成分には、
ストレス性潰瘍に効く(ケイヒ92mg)
鎮静作用を促進する(チョウジ12mg)
みかんの皮を乾燥したアルコールの代謝を促進したり毛細血管を強化し血流を改善する(チンピ22mg)
ナツメグの種となり解毒や抗酸化作用や胃もたれに効果のある(ニクズク20mg)と(二ガキ15mg)
胃の運動促進作用する(ゲンチアナ15mg)
消化器系を鎮静し吐き気を防いでくれる(ウィキョウ24mg)
7種類の健胃生薬
炭酸水素ナトリウム625mg
沈降炭酸カルシウム133mg
炭酸マグネシウム26mg
合成ケイ酸アルミニウム273.4mgの4種類の胃酸抑制成分
ビオヂアスターゼ1種類の消化酵素
上記の成分が含まれており、弱った胃の不快感を取り除いてくれます。
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太田胃散はどんな症状に効果的?
太田胃散は、毎日お酒を飲まれていて胃の調子がやや気になる場合、たまの暴飲暴食に走った時などの翌日の辛い症状を抑える上で、7種の生薬がその胃腸の不快感を楽にしてくれる薬です。
また太田胃散の散剤の特徴は、他の商品には無い芳香性健胃薬の有効成分を逃さず、独自に開発された粉末製法で商品化しているので、よくある胃薬を服薬した際に口内に残る嫌な苦みや匂いがあまり残りません。
【効果】主に胃腸不快感除去(飲みすぎ、胸やけ、胃部不快感、胃弱、胃もたれ、食べすぎ、胃痛、消化不良、消化促進、食欲不振、胃酸過多、胃部・腹部膨満感、吐き気、二日酔い、悪飲、悪心、嘔吐、胸のつかえ、げっぷ、胃重)の諸症状
胃の気持ち悪さを感じる方にはこちらの記事もおすすめです
→食べ過ぎた後胃が気持ち悪くなる原因と対処法について解説
太田胃散を飲むタイミングは?
太田胃酸を飲むタイミングは、食後又は食間(食後2~3時間)の服用となっています。
これは、太田胃酸の成分には独特な芳香性や、苦みによって弱っている胃の働きを良くしたり、胃液の分泌の量を調整する元来の健胃生薬成分と、単体での異なる制酸剤がマッチして速効、持続、遅効の作用時間の調整を効果的に、消化酵素と一緒に機能しているからです。
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太田胃酸の副作用にはどんなものがあるか?
太田胃酸を服用した場合に、皮膚には発疹・発赤、かゆみが生じる可能性があると明記されていますので、アレルギー症状のある方はご注意ください。
最近、アルツハイマー症を発症する原因の一つに、アルミニウムの蓄積が影響されていると言う事が判明されつつあり、太田胃酸の制酸剤として含有されている合成ケイ酸アルミニウムは、その成分に該当します。
この件で、厚生労働省の見解は一日50mg以下は許容範囲としていますので、長期の服用は絶対に安全とは言えなく、不安を感じる方は(他社胃薬品にも含有されている場合もあります)避けられた方が良いかと思います。
さらに、服薬してはいけない方として明記されているのは、人工透析されている腎機能障害や、甲状腺疾患を患っている方との事です。
重篤な状況にもなりかねませんので、服用はお控え下さい。
その他には、吐き気・嘔吐、食欲不振、胃部不快感、頭痛、喉の渇き、倦怠感の各症状が単発的な副作用として生じる場合があると明記されています。
また太田胃酸を服用後、体調に異変を覚えた場合は、服用は止めて頂き、医療機関や購入された店舗の薬剤師に身体の変調を伝えてご相談して下さい。
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太田胃酸を飲む際に気をつけることは
太田胃酸は、既往症が無い方には急に副作用が起きる薬ではありませんが、医薬品である事から次の項目に該当される方は、服薬時にご注意頂きたいと思います。
①既往症で医師から治療を受けられている方
②精神的な事を抱え、身体に負荷を及ぼすストレスが蓄積されている時や、疲労感や不眠が長期的に続いていて、胃に潰瘍や炎症があり吐き気を模様されている方
③授乳中・妊婦又は妊娠していると思われる方
④特に心臓や腎臓(透析中)の臓器疾患や高血圧症、甲状腺機能障害の方
⑤高齢者の方
⑥アルツハイマー症、アルミニウム脳症
⑦長期間の服用
などの諸症状がある方は、初めに医師や薬剤師と十分なご相談をされて、服薬を開始した方が良い場合がありますので、その都度状況に応じてお決めになって下さい。
また、太田胃酸は、低年齢での服用制限を設けていて、8歳未満の方の服薬は絶対にお辞め頂き、8~14歳の方は0.65g、15歳以上の方1.3g、1日3回を限度に(服用間隔を4~5時間以上)食後や食間に服用して下さい。
服用する時は、粉を口に入れて、水やぬるま湯で溶かしながら飲み込み、ジュース類や他の飲食材と一緒に飲む事や、服薬する前後のアルコール類の飲酒はしないように定められた用法用量の服薬をなさって下さい。
太田胃酸の薬の保管場所は、直射日光が当たらず湿気のない涼しい場所への保管をお願い致します。
まとめ
太田胃酸は、自然界生薬を使用しながら歴史のある胃腸薬で、現在も服薬されている方が多い薬と思います。
その点安心感もありますが、医化学の発展により含有成分に、副作用を起こしてしまう可能性がある事も判明しています。
全ての薬は、無害ではない事を思いながら薬剤師や登録販売者にご相談いただき、ご自分に合ったペースで服用なさって下さい。
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