ガスピタンはどんな薬?
ガスピタンは、腸内に溜まった老廃物等から発するガスの影響で、お腹のハリや膨満感を感じキリキリとした胃痛時に服用すると効果があるとされる市販薬です。
ガスピタンの働きは、腸内のガスを分解吸収する事や、更には腸内環境も整える作用があり、便秘・軟便時にも効果が持てる整腸剤の一つで、小林製薬から販売されている第3類医薬品 (ドラッグストア・調剤薬局 ・コンビニなどで購入可)に属するガスだまり改善薬です。
ガスピタンの特徴は、1cm位の錠剤チュアブルタイプで、味はヨーグルトと同じなので、水を用いずそのまま服用できる手軽な薬です。
消泡剤として使われているジメチルポリシロキサンが胃腸に溜まったガスだまりと言われている泡を割ってガスを排除をしやすくする成分と、それに加えて膨満感を3種類(フェカリス菌・アシドフィルス菌・ビフィズス菌)の乳酸菌が、腸内の善玉菌を増やし、有害ガスを発生させる悪玉菌を減らしながら、ぜん動運動を活発にして不快感を取除き、お腹の調子を整えます。
さらに、消化酵素であるセルラーゼAP3が、ガスのもとである植物繊維を分解して、老廃物から出るガスの発生を抑え不快感を取り除きます。
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ガスピタンはどんな症状に効果的?
お腹の不快感の原因の一つである、ハリやポッコリとしたお腹の中は、ガスが通常より多く溜まった状態になっているために、重く・痛く・圧迫感や、オナラを我慢したりする事で、精神的に憂鬱な日々を過ごされている方が、多くおられると思います。
そのような症状時に、ガスピタンは、お腹の不快感となる“ガスだまりのつぶし”改善を、成分として含有されている消泡剤が、腸内でのガス吸収や腸外への排出を円滑に行う事で、不快から解放されるとされています。
また人間は誰でも通常、腸内にはガスが溜まっているものですが、ガスピタンを服用する事によって、成分中の乳酸菌が、ガスを溜まりにくくし“胃腸内を整え”、更には消化酵素が、ガスのもととなる食物繊維を分解し減らす事で”ガス発生を抑える“改善効果があるとされています。
【効果】主に整腸作用を整え、腹部の膨満感や便通改善
ガスピタンを飲むタイミングは?
ガスピタンを飲むタイミングは、1日3回を一錠を食間(食後2~3時間)に服用と明記されています。
ガスピタンを服用後に効果が出るまでに個人差はありますが、30〜60分程とされていて、持続時間は、約半日と言われていますので、服薬用法用量を参考にしてお使い戴きたいと思います。
ガスピタンの副作用にはどんなものがあるか?
ガスピタンを服薬する時は、定められた用法・用量を遵守している限り、整腸剤としての安全性は高いと言えますが、ガスピタンも薬ですから、稀に副作用が生じる場合があります。
ガスピタンを服用した場合に、皮膚には発疹・発赤、かゆみが生じる可能性があると明記されていますので、アレルギー症状のある方や、ご心配な方はご注意頂きたいと思います。
アレルギー関連では、ガスピタンの成分上で、脱脂粉乳や生乳などは含有されてはいませんが、錠剤タイプにする際に、高純度の乳糖由来の原料を使用している為、ミルクアレルギーを誘発する可能性は否定できませんが、発売当初から、アレルギーの副作用報告は、まったく無く安全性は高いと言えそうです。
その他には、吐き気・嘔吐、食欲不振、胃部不快感、腹痛、お腹がグルグルと鳴る等の各症状が単発的な副作用として生じる場合があると明記されています。
またガスピタンを服用後、体調に異変を覚えた場合は、服用は止めて頂き、医療機関や購入された店舗の薬剤師に身体の変調を伝えてご相談して下さい。
ガスピタンを飲む際に気をつけることは
ガスピタンは、既往症が無い方には急に副作用が起きる薬ではありませんが、医薬品である事から次の項目に該当される方は、服薬時にご注意頂きたいと思います。
①既往症で医師から治療を受けられている方
②長期間の服用
③アレルギー症状がある方(過去にもあった方)
などの諸症状がある方は、初めに医師や薬剤師と十分なご相談をされて、服薬を開始した方が良い場合がありますので、その都度状況に応じてお決めになって下さい。
また、ガスピタンは、年齢での服用制限を設けていて、15歳未満の方の服薬は絶対にお辞め頂き、食前・食間、1回1錠1日3回を服用して下さい。
服用する時は、粒を口に入れて噛み砕くか、溶かしながら飲み込み、ジュース類や他の飲食材と一緒に飲む事や、服薬する前後のアルコール類の飲酒はしないように定められた用法用量の服薬をなさって下さい。
ガスピタンの保管場所は、品質管理上、直射日光が当たらず湿気のない涼しい場所へ保管し、お子様の手の届かない場所への保管をお願い致します。
まとめ
ガスピタンは、数ある薬の中でも珍しい、水が必要のない錠剤タイプの副作用が少ない整腸薬です。
ただお分かりの通り、薬は無害ではなく、服薬中の方はご自分で可能な限りで良いので、日常生活の基本となる食事・運動・睡眠・ストレスの状態をチェックし、ガスだまりになる要因を究明し、生活習慣の見直しをして頂き、服薬を始めたいと思われる方も薬剤師や登録販売者にご相談いただき、ご自分に合ったペースで服用なさって下さい。
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