デスパコーワはどんな薬?
デスパコーワ(口腔用クリーム)は、主に口腔内で使用できる製剤で、抗炎症作用のある抗生物質、副腎皮質ステロイドやアズレンを含有し、口内炎や口角炎などの口周辺部分における、軽度の炎症殺菌消毒に適している口腔用クリームです。
炎症の痛みを鎮痛し粘膜を再生させる成分が含まれていて、市販薬として購入はできない、医師から処方薬として出される薬で、興和から販売されています。
用法は、1日3~4回クリームを炎症部分に湿布して、症状に応じて量を調整して下さい。
含有成分として、炎症部分を殺菌消毒する作用がある(クロルヘキシジン塩酸塩3mg)・抗ヒスタミン剤で、痒みや傷の痛みを誘発するヒスタミンを抑える効果がある(ジフェンヒドラミンサリチル酸塩1mg)・皮膚の治りを促進する抗炎症効果があるステロイド剤(ヒドロコルチゾン酢酸エステル5mg)・皮膚が炎症して殺菌が必要時に用いる(ベンザルコニウム塩化物液50%、0.4mg)に、
添加物として、グリセリン、流動パラフィン、セタノール、ジメチルポリシロキサン、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ステアリン酸ソルビタン、カルボキシビニルポリマー、マクロゴール、水酸化Na、グリチルリチン酸2K、パラベン、香料が用いられています。
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口内炎と口角炎の違いは?
口内炎は、部位として主に歯茎や、頬の内側に起きる粘膜炎症を言いますが、口角炎は、上唇と下唇の繋がっている、口の両端部分である口角に起きる皮膚炎症(主に亀裂)を言います。
口内炎の原因は、色々あると思いますが、何らかの支障での免疫力の低下や、精神的ダメージによるストレス・疲労、栄養バランスが崩れた時などに、風邪や胃腸などで粘膜が弱っている部位との併発で、口腔外粘膜に炎症を発してしまいます。
口角炎症の原因は、皮膚にあるカンジタ性真菌類からの感染で生じ、別名カンジタ性口唇炎と呼ばれていて、ビタミンB2・B6の減少や精神的なストレス・疲労による免疫力の低下がある場合に、口の端に亀裂などの症状が出やすいとされています。
また、口角炎は一見、初期段階のヘルペスと同じような症状に思へますが、ヘルペスの原因は、ヘルペスウイルスを持っている方との直接接触や、間接的な接触が感染経路の原因となり、感染後は身体の免疫力が低下し、口の端や唇に水膨れの腫れや、痒みが起きるのが特徴で、身体に熱やだるさが伴う事もあります。
尚、ヘルペスの水膨れは、破れて瘡蓋となりますが、その時がウイルス量として多いので、他に感染しないように注意が必要です。
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デスパコーワは口内炎や口角炎にどのように効く?
口内炎や口角炎の共通している事は、口腔内の炎症部分に菌が付着し、その菌が増殖し炎症度合いが酷くなり、不快感と伴に痛みやかゆみが生じている疾患です。
デスパコーワは、その菌を死滅させ、痛みを緩和しながら粘膜細胞を賦活する効果が有るとされている薬です。
【効果】アフタ性口内炎、孤立性アフタ、褥瘡性潰瘍、辺縁性歯周炎
デスパコーワは他の症状にも使える?
デパスコーワは、炎症している病変部に長時間付着しますので、唾液などで薬が付着しにくい部位である歯の治療、歯肉炎・歯周炎・歯槽膿漏・舌炎などの口腔内全般の炎症鎮静や、抜歯や口腔内手術後の殺菌消毒、細胞賦活剤としても使用されます。
デスパコーワを使用するタイミングは?
デスパコーワを塗るタイミングは、医師からの指示が基本となりますが、患部に応じた用法用量を適宜お使い戴きたいと思いますが、通例では、就寝前に塗ると効果的だと言われています。
塗る際中でご注意頂きたいのは、患部のただれが酷く、化膿、出血や傷口が広範囲に及んでいる場合や、また部位として目の周り、顔面、頭部、各粘膜などの皮膚が敏感な部位には、副作用にも繋がりますので、使用を避けて下さい。
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デスパコーワを使用する際に気をつけることは?
デスパコーワは、ステロイド剤が含有されていますので、医師の処方をもとに、湿布時は定められた用法・用量を遵守してお使い下さい。
またデスパコーワは、医師が処方箋として出す、医薬品ですので安全性は保たれますが、稀に次のような副作用が生じる場合があります。
塗った後に、皮膚には発疹・発赤、かゆみ、かぶれ、熱感、舌のしびれ、味覚障害、胃部不快感、食欲低下、嘔吐、下痢、血管拡張、真菌感染、肌荒れ、紫斑などが生じる可能性があり、様々なアレルギーの種類の症状をお持ちのある方や、既往症でご心配な方はご注意頂きたいと思います。
また、ステロイド剤を含有する薬の特徴である、リバウンド現象と呼ばれる湿布や服用を急に中止すると、リバウンドとして現れる症状があり、本剤は特に、アトピー性皮膚炎が悪化してしまう事がありますので、湿布薬の用法用量内で使い切って下さる事をお勧めいたします。
更に、体調に異変を覚えた場合は、湿布は止めて医療機関の医師に身体の変調を伝えてご相談して下さい。
デスパコーワは、通常は副作用が起きる薬ではありませんが、医薬品である事から次の項目に該当される方は、塗る時にご注意頂きたいと思います。
①既往症や重い既往歴があり、医師から治療を受けられている方(特に、糖尿病・結核肺炎に罹った方、ヘルペスウイルス感染・テトラサイクリン系抗生物質・副腎皮質ホルモン剤含有の口腔内薬・ヨウ素製剤で過敏症になった方)
②薬などによりアレルギー症状を過去におこされた方
③妊婦・妊娠している可能性がある方・授乳中の方
などの諸症状がある方は、医師とご相談をされてから処方箋を出して頂き、調剤薬局の薬剤師から使用方法の確認後、湿布を開始した方が良い場合がありますので、その都度体調の状況に応じてお決めになって下さい。
デスパコーワを5〜6日間湿布して、症状が改善されない場合は、使用を止めて医師や薬剤師に使用経過を含め、相談してください。
塗る際には、炎症部位をなるべく清潔にした後、患部に適量を湿布して下さい。
保管場所は、品質管理上からも、直射日光が当たらず湿気のない涼しい場所へ保管し、万一の事を考え、お子様の手の届かない場所への保管をお願い致します。
万一、目に入った場合は、水やぬるま湯で擦らずに洗い流し、直ぐに眼科を受診して下さい。
まとめ
デスパコーワは、医師から処方される薬ですので、用法・用量を守られてお使い頂ければ、安全な薬だと思いますが、含有成分の中には副腎皮質物質など、副作用を懸念する成分が含まれていますので、使用中は体調の変化にご注意頂き、この疾患の原因となる、免疫の低下や、精神的なストレス・疲労を防ぐような生活習慣を整え、栄養バランスの良い食材を摂取して下さい。
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