なんだかやる気が出ない時ってありますよね。
特に冬の時期にはそんな症状に陥りやすい人が多いのでは??
こんな症状に悩んでいる人にお勧めなのが補中益気湯という漢方です。
どんな薬なのか、効果や副作用などをまとめました。
[ad#ad-1]
補中益気湯はどんな薬?
補中益気湯はホチュウエッキトウと読み、胃腸の働きを良くして体を元気にしてくれる漢方です。
つまり滋養強壮剤ですね!
・朝起きるのがダルイ
・めまいがする
・頭がぼーっとする
・疲れやすくてすぐに座りたくなってしまう
こんな症状の人にお勧めの漢方です。
補中益気湯の主な成分は
・人参(ニンジン)
・白朮(ビャクジュツ)
・黄耆(オウギ)
・当帰(トウキ)
・大棗(タイソウ)
・柴胡(サイコ)
・陳皮(チンピ)
・甘草(カンゾウ)
・生姜(ショウキョウ)
・升麻(ショウマ)
以上、10種類の生薬から出来ています。
補中益気湯の「補中」とは中を補うこと。
つまり胃を丈夫にするという意味です。
また「益気」には元気を出すという意味があります。
補中益気湯の主な効果・効能は?
補中益気湯の名前や主な成分からも分かる通り、補中益気湯は胃腸の働きを良くして体全身を元気にする効果があります。
具体的には
・体の疲れ
・食欲不振
・胃弱
・夏痩せ
・病中、病後の体力増強
などに効果があります。
[ad#ad-2]
補中益気湯は風邪に効果が期待できる?
補中益気湯の成分である黄耆(オウギ)には、免疫力をアップさせる働きがあります。
これによって、風邪をひきやすい人の風邪予防に効果が期待できます。
また、柴胡(サイコ)には体にこもった熱を冷ます作用が、生姜(ショウキョウ)には吐き気を抑える作用があることから、胃腸風邪に効果が期待できます。
風邪に関する他の記事はこちら
→インフルエンザの予防接種は風邪気味の子ども受けられる?
補中益気湯はうつに効果が期待できる?
・なんだかやる気が出ない
・ダルイ
こういった症状は気鬱の人に多く見られるそうです。
また、この症状は冬場によく見られることから冬鬱とも呼ばれています。
補中益気湯は体の内側から元気にしてくれる薬なので、やる気が出ない、ダルイと言った気鬱の症状が出ている人には効果が期待できそうです。
ただし、病院で医師の診察を受けている人は自己判断での服用は避けるようにしましょう。
補中益気湯は、うつの人に病院から処方されることも多い薬です。
市販の補中益気湯を服用する際には、必ず医師に相談してくださいね。
気力がわかないときはこちらの漢方もおすすめです
→十全大補湯の効果・効能と副作用についての解説
補中益気湯は痔にも効果が期待できる?
補中益気湯には、体の疲れを改善したり胃腸の働きを良くするほかに、痔にも効果があると言われています。
痔に効果があると聞くと、薬を患部に塗るんだろうか?と思ってしまいがちですが、補中益気湯は基本的には内服薬ですので、患部には塗らない方が良いと思います。
補中益気湯服用することで、痔にも効果があると言われているので、痔で悩んでいる人は一度医師に相談してみてもいいかもしれませんね。
痔に関する他の記事はこちら
→間宮アロエ軟膏の痔への使用効果と注意点について解説
補中益気湯に副作用はある?
補中益気湯は漢方です。
東洋の医薬品である漢方は西洋の医薬品と比べると副作用は比較的起こりにくいと言われています。
しかし、100%副作用がないとは言い切れないので注意が必要です。
補中益気湯は甘草を含んでいることから、特に甘草を含む他の薬との飲み合わせに注意しましょう。
甘草を多く摂取してしまうと、むくみや血圧上昇、手足のしびれなどの症状が起こる偽アルドステロン症を発症する可能性があります。
このほか、間質性肺炎や肝臓の重い症状が出たという報告もあるので注意が必要です。
まとめ
補中益気湯はつかれていたり風邪気味の時に効果を発揮してくれる漢方です。
いつもは元気でやる気に満ちている人でも、冬場はどうもダルかったりやる気が出なかったりする人も多いです。
そう言う人たちは冬鬱の可能性がありますが、補中益気湯を服用することで、体の内側から元気にしてくれるので、一度試してみることをおススメします!
補中益気湯に関する他の記事はこちら
→補中益気湯のアトピーに対する効果・効能と副作用について解説
→補中益気湯の下痢に対する効果・効能と副作用について解説
[ad#ad-2]