ヘマニックはどんな薬?
ヘマニックは、何らかの支障で血液中のヘモグロビン濃度や赤血球数、赤血球容積率が減少し動悸・息切れが起き身体が低酸素状態に陥り、更には血色素であるヘモグロビンが低下するため、顔や身体の各部が蒼白になる“貧血”を改善する全薬工業から発売されている第2類医薬品(市販薬)造血剤です。
ヘマニックの主成分である溶性ピロリン酸第二鉄(79・5mg)は、鉄剤で生じやすい胃の障害負担を軽くするために、通常胃で溶解する薬の成分を溶かさず、腸内に入ってから溶け始める被膜腸容性糖衣錠を持ち合わせ、胃にはやさしい配慮がなされている事に加えて、シアノコバラミン(ビタミン12)・葉酸を配合し造血作用を促進しています。
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ヘマニックはどんな症状に効果的?
ヘマニック単体では貧血時に用いられ効果が得られるとされてます。
ヘマニックに含有されるビタミンB12は、人間の身体にとって、無くてはならない成分であり欠乏すると、貧血や下痢、動悸・息切れ、目眩、耳鳴り、むくみ、食欲減退、肩こりや腰痛、不眠、脳梗塞、アルツハイマー型認知症、記憶力や集中力の低下、爪の変形、動脈硬化症などの多部位にわたる疾患を招きやすくなります。
それを改善予防薬として、ヘマニックの配合成分同士が互いに相乗効果を発揮する事で、貧血のみならず更なる効果に期待が持てる薬として認められています。
その中でも葉酸は、動脈硬化や心臓病になりやすいと言われているホモシステイン血中濃度を一定に保つ機能作用を向上させ、酸素補給が機能低下にならないよう円滑に作用させる補助を行い、細胞神経の修復や血流の流れもスムーズ化され、それにより肌荒れなどの皮膚の炎症や、循環器系の疾患、自律神経失調症など神経系の改善にも効果があります。
【効果】主に貧血と諸症状
ヘマニックの副作用にはどんなものがあるか?
ヘマニックを服用した場合に、
皮膚には発疹・発赤、かゆみが生じ顔に腫れがみられる場合があり、
消化器系として、吐き気・嘔吐、食欲不振、胃部不快感、便秘・下痢の各症状が副作用として明記されています。
また、ヘマニックと他の飲食類、薬との飲み合わせが悪く体調に異変を覚えた場合や、2週間位服用しても貧血の状態が良くなら無い時には、服用は止めて頂き、医療機関や購入された店舗の薬剤師に身体の変調を伝えてご相談して下さい。
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ヘマニックを飲む際に気をつけることは
ヘマニックは、副作用が起きにくい薬ですが、医薬品である事から次の項目に該当される方は服薬時にご注意頂きたいと思います。
①アレルギー体質で肌に何らかの症状が起きやすい敏感な方や、既に疾患をお持ちで他の薬を服薬中の方
②精神的な事を抱え、身体に負荷を及ぼすストレスが蓄積されている時や、疲労感や不眠が長期的に続いている方
③授乳中・妊婦又は妊娠していると思われる方
④臓器疾患や呼吸機能低下
などの諸症状がある方は、初めに医師や薬剤師と十分なご相談をされて、服薬を開始した方が良い場合がありますので、その都度状況に応じてお決めになって下さい。
また、ヘマニックは年齢で服用制限を設けていて、8歳未満の方の服薬はお辞め頂き、15歳以上の方は1日1回を限度に(服用間隔を4~5時間以上)特に食前食後食間などの指定はなく、1回量2錠、また8歳以上15歳未満の方は1日1回を限度に、1回量1錠を水か、ぬるま湯で服用して頂き、ジュース類や他の飲食材と一緒に飲む事や、服薬する前後のアルコール類の飲酒はしないように定められた用法用量の服薬をして下さい。
ヘマニックの薬の保管場所は、直射日光が当たらず湿気のない場所への保管をお願い致します。
まとめ
ヘマニックを服薬するにあたり、本来ならば、適度な運動や、バランスの採れた栄養を摂取し、生活のリズムが一定であれば薬のお世話にはならなくて済むかと思います。
しかし、生まれつき貧血の症状があったり、特に女性は貧血に元々なりやす体質でもあり、貧血の症状が起きた時は直ぐに購入しやすい市販薬であるヘマニックを服用し、不足した血液成分を補うのも一つの方法です。
貧血は、タンパク質が不足すると赤血球を造る機能が低下し、免疫力が落ちてしまい様々な疾患を起こしてしまいます。
貧血を改善・予防するには、良質のタンパク質と鉄分を含む食材を摂取し、ゆっくりとした噛み方で唾液と混ぜ合わせ食することにより、鉄分の消化吸収が良くなります。