デリケアエムズは、皮膚の弱いデリケートな部分の痒みや、かぶれ、軽度な虫さされ・湿疹、しもやけなどの症状の治療として、効き目が有効とされる、べた付かないクリーム状外用医薬品です。
デリケアエムズの特徴として、もともと皮膚の弱い方や、男性のデリケートな部位での汗や、蒸れでの痒み時や、下着のすれや、皮膚乾燥時などの痒み感覚を、素早く止めながら炎症を鎮めて、雑菌繁殖抑制などを行い、主たるそれら3つの症状を、改善する有効成分が、塗った後のスーッとした爽快感と伴に、皮膚に浸透し皮膚の炎症を抑えてくれます。
デリケアエムズの成分を見ると、現在では主流になっているステロイドが含有されてなく、痒み止め剤、炎症鎮痛剤、殺菌剤の作用を促す成分が含んでいるだけで、I―メントール成分との配合が功奏し、クール感を好まれる女性の方にもお使い頂けるようになっています。
デリケアエムズは、ムヒでお馴染みの池田模範堂から販売され、市販薬(第3類医薬品)としてコンビニ・ドラッグストア・調剤薬局などで購入できる薬ですので、デリケートなエリアの痒みやかぶれで不快な皮膚の炎症や、汗・むれ、下着ズレに起きる炎症時に、日に数回(適宜増減)ご使用下さい。
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デリケアエムズの成分は?
含有成分として、抗ヒスタミン剤で痒みを止める作用(ジフェンヒドラミン塩酸塩2g)、生薬由来成分で、かぶれの炎症鎮静作用(グリチルレチン酸0.2g)、殺菌作用(イソプロピルメチルフェノール0.1g)、クールな清涼感で痒みを鎮める(I-メントール0.5g)、血行促進し、患部再生作用(トコフェロール酢酸エステル0.5g)
添加物としてポリオキシエチレンセチルエーテル、ショ糖脂肪酸エステル、セタノール、ステアリルアルコール、エデド酸Na、ジイソプロパノールアミン、カルボキシビニルポリマー、1.3-プチレングリコール、トリイソオクタン酸グリセリンが用いられています。
デリケアエムズはインキンに効果はある?
インキン(いんきんたむし)の病状は、真菌というカビの一種を介して感染する疾患で、白癬菌と呼ばれる皮膚糸状菌が、主に鼠径部や股間、お尻、陰部などの股部位の皮膚に付着し、下着やパジャマなどの寝具類、衣服にも移動付着して、強い痒みや、赤い発疹が堤防状に盛り上がり、熱感を帯びながら、感染経路を拡大していくのが特徴です。
また、いんきんたむしは、高温多湿を好み、皮膚の角質層、髪の毛、爪に寄生して菌糸を伸ばしながら増殖しますので、感染者とのバスタオルや手ぬぐい・衣類などの共用は、拡大感染原因の一つですので、ご注意下さい。
このように、インキンは白癬菌を介しての疾患で、デリケアエムズの含有成分中には、白癬菌を殺菌・痛鎮するものは含まれていませんので、効果を望まれるのは難しいと思われます。
デリケアエムズはカンジタに効果がある?
カンジタ症は、カンジタ菌と呼ばれる、常在菌である真菌が膣内で繁殖して生じる膣炎で、主に既往症歴があり、長期間抗生剤を服用し、膣内酸性度が低下していた場合や、免疫力が低下して新陳代謝が良好時でない場合に、なにかしらのきっかけで発症する疾患ですが、日和見感染の一つなので、軽度であれば自然に治る事が多いようですが、排尿時の障害・酷いかゆみや痛み・おりものの異変時は、医療機関での治療が適している疾患ですので、デリケアエムズの使用は、インキン同様にカンジタ菌を抑制する成分が含有されていない為に、効果を望む事は難しいと思います。
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デリケアエムズは痛みがある?
デリケアエムズ成分には、痛みを伴う成分は含有されていませんが、メントールでの痒み止め時にクール感を覚えるので、
その際に患部に刺激となる負荷がかかり、痛みと感じてしまう事が考えられます。
また、塗布の際に皮膚(かさぶた状)の組織が深く、それが皮膚組織の神経や、血管に触れて痛みを発しているとも考えられますので、様子観察されて痛みが続く場合には、医療機関を受診される事をお勧め致します。
デリケアエムズは男性も使って良い?
デリケアエムズは、主に男性のデリケートな部位のかゆみ止め、炎症緩和、雑菌作用を改善するためにある外用薬ですので、安心してお使い頂けます。
患部を、完治させ治癒力を期待する薬ではありませんが、一度塗布するとスーッとした皮膚感が、痒みを抑制してくれますので、男性特有の陰嚢湿疹や、陰部の痒み全般には向いている商品と言えそうです。
但し、陰嚢湿疹や陰部の炎症は、感染症や他の疾患への併発もありますので、使用期間が長い場合や、改善が見られない場合は、医療機関の受診をお勧め致します。
尚、姉妹品として、女性専用と思われるデリケアがありますが、デリケアエムズとの違いは、男性が好むとされるI-メントール成分(清涼感)が含有されて無く、アラントイン成分(女性のデリケートな組織修復成分)が含有されているだけで、どちらの商品も男女区別なくお使いいただけます。
デリケアエムズに副作用はある?
デリケアエムズは、第3類医薬品で安全性はありますが、明記してある用法・用量に従わないと、次の様な副作用を伴う時がありますので、使用時は常識範囲内でお使い下さい。
皮膚に異常や炎症がなくても、それ以後に皮膚系として発疹・発赤、かゆみ、腫れぼったい熱感が起きる可能性があるとされています。
このような症状が、湿布後に生じて患部や体調に異変を覚えた場合は、使用は中止して医療機関や購入された店舗の薬剤師・登録販売者に身体の変調を伝えてご相談して下さい。
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デリケアエムズを塗る際に気をつけることは?
デリケアエムズは、副作用が起きる薬ではありませんが、医薬品である事から次の項目に該当される方は、塗る時にご注意頂きたいと思います。
①既往症があり、医師から治療を受けられている方
②薬などによるアレルギー症状や、もともとご本人や家族がアレルギー体質の方
③湿潤やただれの酷い方
④肌が敏感で皮膚にトラブルを起こしやすい方
などの諸症状がある方は、医師や薬剤師とご相談をされて、使用を開始した方が良い場合がありますので、その都度状況に応じてお決めになって下さい
デリケアエムズは、皮膚や肌の敏感な方向けの薬ですが、その日の体調により、肌が荒れている場合や、汗のかきやすい首回り・ひじ・ひざ、目や口周辺には使用を控えた方が良い場合も想定されますので、小児(生後3ヶ月以上)の方、初めてお使いになられる方や、クール感をお好みでお使いになりたい女性の方は、患部に塗る前に、クリーム少量をテストとして肌が見えない部分に塗り、異常がない場合にお使い戴きたいと思います。
デリケアエムズを5〜6日間塗布して、症状が改善されない場合は、使用を止めて医師や薬剤師に使用経過を含め、相談してください。
また、小児の単独での使用は避けて頂き、保護者の指導監督のもとにお使い頂き、保管場所は、品質管理上からも、直射日光が当たらず湿気のない涼しい場所へ保管し、使用期限を過ぎた商品は廃棄して、お子様の手の届かない場所への保管をお願い致します。
万一、目に入った場合は、水やぬるま湯で擦らずに洗い流し、充血や痛みなど炎症が酷く、涙が止まらない場合には眼科を受診して下さい。
口周辺や口に入った場合は、眠気をおこす事がありますので、早めに洗顔うがいを行って頂き、万一多量(大人 約20g)を飲み込んでしまった際や、はきけや眩暈、怠さ、呼吸に異常がある時にも、医療機関を受診して医師に相談して下さい。
デリケアエムズを使用するタイミングは、患部の状態による個々人の判断に委ねられますが、1日数回適量を患部に塗って使いますが、塗る前には、患部その周囲をなるべく清潔にしてから、塗布して戴き、患部が既に湿潤して爛れがあり、化膿、出血があって炎症の部位が広範囲時は、使用を避けて下さい。
デリケアエムズは、使用しやすいラミネートチューブで、破れにくいですが、一気に強く押すとクリームが、飛び出てしまう時もありますので、チューブ尻から順次軽く押し出すようにしてお使い下さい。
まとめ
デリケアエムズは、軽度な痒みの炎症や、デリケートな部分である陰部掻痒症・陰嚢湿疹・接触性皮膚炎に効果があるとされていますが、ウイルスやカビ菌が原因での痒みや痛さには効果が無いとされています。
皮膚の炎症は、放置してしまうと完治に時間がかかってしまいますので、普段からの予防策として乾燥肌や、免疫が低下しないように、衣服の素材から日頃の衛生面や栄養面などに注意しながら、生活習慣を大事にして過ごされると良いと思います。
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