肛門 周り 腫れて 痛い

肛門周辺は普段目にしない部分である為、異変に気づきにくいものですが、最近肛門の周りが腫れて痛みを感じるとお悩みの方はおりませんか?

こんな時、ほとんどの人は「痔」と考えてしまい放ってしまう人も多いですが、放っておくことで悪化し座る事も困難になる場合もある為、早めの治療が必要になります。

また、痔だと思っていたら大変な病気だったと言う事もあるので、簡単には考えられない症状になります。

今回は、そんな肛門の周りが腫れて痛い時に考えられる原因と対策について解説したいと思います。
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病気なの?

肛門周辺の腫れや痛みなどは、良くある事で珍しい事ではなくほとんどは痔である場合が多い物です。

しかし痔と一口に言ってもその種類は多く、また痔以外にも様々な病気が原因となって起きている事もあります。
考えられる病気は以下のような場合です。

・痔核

肛門周囲や肛門から3cm位まで血管が網目のように集まる静脈叢があります。

この静脈叢が大きくなって出血や腫れ、又は痛みや脱出などの症状が出る状態を指します。

この痔核には内痔核と外痔核があり、特に肛門の周りが急に腫れて痛いと言う場合は主に外痔核が考えられます。

肛門の外痔核に血栓ができて小さな塊を作る為、手で触ると腫れを感じます。

また、痛みも伴い普段痔の症状がなかった人も突然発症することがあるので注意が必要です。

・かんとん痔核

静脈叢の部位で血が固まって血栓をつくり肛門の中や外が大きく腫れてしまい肛門の外に突然大きく飛び出してくるため、中に戻そうとしますが腫れの為に戻らなくなってしまう病気です。

・血栓性外痔核

イボ痔の一種であり肛門周辺にある血管に血液が溜まって血栓ができてしまう病気でありお尻の血豆とも呼ばれています。

・皮垂(ひすい)

痔が治った後に残った皮膚が残ってしまい肛門周辺にたるんでいる状態を指します。

外痔核とよく似ていますが痛みがなく皮膚が柔らかい為、区別がつきます。

・直腸脱

排便時、強くいきむ事で直腸が肛門の外に脱出してしまう病気です。

これは加齢のために直腸を支える組織が弱くなり肛門括約筋が緩んでしまった事が原因です。

内痔核と共に肛門から直腸が脱出する脱肛と間違いやすいですが組織が痔核ではなく正常な腸が脱出している事が特徴的になります。

・尖圭コンジローム

肛門の縁がウイルス感染を起こす事で肛門周辺に小さなイボがたくさん出来る病気です。

早めの治療が必要です。

・クローン病

主に15歳~25歳の若年層に発症することが多く原因は分かっていませんが、諸説としては免疫系の機能不全によって食事や感染などの要因に対して腸が過敏に反応する為と言われています。

その為、慢性的な下痢や腹痛、発熱、食欲不振、体重減少などの症状を伴いやすく、痔と良く間違えやすい症状も現れます。

また、実際に痔ろう、又は裂肛のような痔特有の症状も見られます。

・肛門囲毛のう炎

感染症の一種であり肛門の毛のうに炎症がおこり毛穴の部分が赤く腫れる病気です。

細菌感染も起きやすい為、膿を排出して痛みを伴いしこりができる事から、痔ろうと間違いやすいので注意が必要です。

・機能的肛門痛

特に痔の症状がないのに痛みを感じる病気です。

神経や肛門括約筋の過剰な緊張によるものと考えられていますが、確かな原因は分かっておらず排便に関係なく痛みがあるのが特徴的です。

・肛門ポリープ

出血のある時とない時があり、また痛みもある時とない時がありますが放っておくことで癌化する事もある為、注意が必要です。

・肛門ガン

尖圭コンジロームや長期に渡る痔ろうによって発症することがある為、注意が必要です。

肛門ガンは、消化器系の癌ではなく皮膚がんの仲間に入る為、腫れや出血、又は痛みなどの症状があります。

その為、内痔核や肛門ポリープと間違えられる事もある為、確実な検査が必要になります。


このように肛門の周りが腫れて痛む場合には様々な病気も考えられており、ほとんどは痔と似たような症状を伴う場合が多いようです。

その為、自己判断に頼らず異変を感じた場合は早めに医療機関を受診することが大切です。
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その他に考えられる原因は?

現代では成人の3人に1人が痔を患っていると言われているほど多い病気であり、その原因には座りっぱなしや立ちっぱなしなどが考えられています。

また、人間は四足歩行から二足歩行に進化した事で重力に逆らって肛門を持ち上げなければならない為、肛門挙筋と呼ばれる筋肉が発達したと言われています。

この事からも分かるように立ちっぱなしの状態が長い時間続くことで肛門を支える筋肉の疲労が原因となり様々な病気を引き起こす事になります。

また、冷えなどは血液の循環を悪くしてしまい血栓を作りやすくしてしまうため、一つの原因として考えられています。

対策は?

肛門 周り 腫れて 痛い



痔は医師の処方や治療が必要になりますが、軽い物なら自分でも対処できる場合もあります。
その対策としては以下のようになります。

・対策1(温める)

温める事で痛みが和らぎ血流も良くなる事から早い改善が期待できます。

お風呂にゆっくりつかる事はおすすめできます。

また、カイロなどを使って温める事も対策の一つになります。

・対策2(清潔にする)

肛門は細菌感染のしやすい場所になる為、入浴の時だけでなく排便後も温湯で洗い常に清潔を心がける事が大切です。

・対策3(安静)

激しいスポーツは控える事が大切であり、アルコールや煙草などの刺激物も控えましょう。


これらの対策を行っても改善されない場合は早めに病院を受診することが大切です。
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日常的に気をつけたいことは?

肛門の周りの腫れや痛みが現れやすい人は、長時間座る事が多い人や長い時間立ちっぱなしの仕事をする人に多く見られる為、デスクワークや長時間のパソコン、又はスマホ操作をする人は注意が必要です。

また、冷えも血液の循環が悪くなる為、血栓を作りやすくすることから冷え症の人は注意しなければなりません。

その他に考えられることとしては、便秘も痔を引き起こす原因になる為、日常の食生活を見直す必要があります。

食物繊維や乳酸菌、又は水分などを十分に摂り便秘改善に努めて排便時のりきみをなくすようにしましょう。

まとめ

肛門 周り 腫れて 痛い



現代人の3人に1人は痔であると言われるほど多く、男女関係なく発症すると言われています。

特に痔が起きやすい原因としては、長時間座りっぱなし、又は立ちっぱなしが考えられている事からデスクワークを行う人や一日中パソコンの前に座っている人などは注意が必要です。

また、冷え症なども肛門周辺の血流を悪くすることから様々な病気を発症させてしまう事になり、更に便秘も引き起こしやすくする為、冷え対策は早めに改善しておく必要があります。

肛門周りの腫れや痛みは痔以外にも様々な病気が考えられる為、安易に考えずに早めに病院を訪れる事をおすすめします。

以上、肛門の周りが腫れて痛いときに考えられる原因と対策についての解説でした。

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